デスノートよりも面白い設定を考えてください と、AIに聞いてみたら予測を超えてきた(後編)

https://kakuyomu.jp/works/16817330653039757912/episodes/16817330653130711447

(こちらは後編です。前編は上記URLになります。)


ここからAIのすごさを知ることになる。


ひとつわかったことは、アイデアは最終的に人間の頭で考えなければならないということ。そして、AIの強みは「一般化」だ。


AIには答えられないだろうと思う複雑な質問にしてみる。


>「薬」の案を採用したいと思います。

>ただし夢で未来を見るのではなく、片眼の時間軸がずれて、一時的に未来が見えてしまう薬とします。

>次に、未来を改変する方法について考えてください。

>薬により見えた未来を別の未来に置き換える能力だとします。

>たとえば複数の候補から変えたい未来を選ぶということも考えられますし、主人公が自由に改変できるようにすることも考えられます。

>この2案のうち、どちらが面白そうでしょうか?

>私としては主人公の自由度を上げすぎてしまうと、何でもありになってつまらなくなってしまうことを恐れます。

>もっとこうすると面白くなりそうだという別案があれば、それも教えてください。


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主人公が自由に未来を改変できる方法の方が、見た目上は魅力的かもしれませんが、実際にはストーリーを進める上での話の流れや緊張感、展開に支障をきたす可能性があります。一方、複数の候補から選択するという方法は、ストーリーに対する制約がある分、より厳密な展開を可能にすると同時に、読者にとっても予想外の展開を楽しめる余地も生まれます。


さらに、未来を見た後に「選択」を迫られるという緊張感も生まれるでしょう。このような要素があれば、より面白くなる可能性があります。また、選択する場合は「正解」があり、それ以外の選択によって生じる影響なども、ストーリーに複雑な展開を加えることができます。

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ああ、なるほど。

説明も納得できる内容だ。

「正解」「不正解」が緊迫感を生むね。

AIは面白さを言語化してくれている。


さて、趣旨を変えて質問ではない内容を投げてみる。

AIの回答を受けて思ったことだ。

どう答えるだろうか?


>選択肢の中から選ぶほうが面白そうですね。

>正解を選ばなければならないという緊張感も作れますし、選択肢のすべてがどうみても悪いものばかりという展開も面白そうです。もっとも悪いと思われた選択肢が、実際には最善だったと判明するのも読者の予測を超えることができそうです。

>主人公は夜神月のような頭脳明晰な人物にします。

>最初は主人公が最善の未来を選択していきます。

>中盤からは、どう考えても悪手と思われる未来を選択することが続いていきます。読者には主人公が選択を失敗したと思わせておきます。しかし、実はすべて主人公の計算通りだったと判明します。


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それは非常に面白そうな設定ですね。頭脳明晰な主人公が悪手に思われた選択をするという展開は読者を引き込むことができるでしょう。最後に主人公の計算通りであることが判明するという部分も読者を驚かせることができそうです。また、最後に主人公が抱いていた目的が明らかになるという展開も読者を引き付けることができそうです。

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うわ、質問ではない内容にどう返すかと思えば……。

適当に返すのではなく「最後に主人公が抱いていた目的が明らかになるという展開」なんて書いてきやがった。


>なるほど。主人公には隠された目的があったということですね。

>どんな目的がいいのでしょう?

>それと読者を欺くだけではなくて、作中では欺く対象となる敵役も必要ですね。

>目的と敵役はいっしょに考える必要がありそうです。

>すべては敵を騙すことが目的だった、と展開しても面白そうですが、具体的な事例が思いつきません。


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主人公の目的としては、人類の歴史に繋がる大事件を防ぐことがあります。例えば、核戦争などが発生しないようにといったことが考えられます。このために、主人公は未来を見て、最悪の予測を防ぐために必要な行動を起こします。この時、主人公に対して敵対する者が登場します。


敵役としては、主人公の行動を妨害する力を持った者が考えられます。この人物は主人公が未来を見ていることを知っていて、それを利用して自分のために未来を変えようとするという立場をとっています。このような敵役との戦いが主人公の未来を改変する行動の背後にあり、それが物語を面白くさせます。

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「核戦争」はちょっと規模が大きすぎるけれど、敵側の目的をうまく考えると面白くなりそうだ。


未来改変能力を持った主人公を敵側が利用するが、お互いに騙し合うという展開なんだろうね。


これらは具体的なものではなくて、一般化されたものでしかない。

それでも、こう書けば面白くなるということをAIが導いてくれている。

そう、ここがAIのすごいところだと気がついた。


私の脳が疲れてきたので、今日はここまで。

そもそもこの設定で漫画を書く気もないし、物語を書く気もない。

けれど、ちゃんと会話になっているし、面白くなる方向へと導いてくれている。


具体的な物語というより、物語のパターンにあてはめた典型的なものでしかないのだけれど、ここを基軸にして人間の側で具体的なものにしていけばよさそうだ。


もしかしたら対話を突き詰めていくことで、もっと具体的なものにできるのかもしれないが、私が疲れてしまったので終わりにした。


ここでは会話の内容をコピペしているが、実際のAIとの対話では出力されるまでの待ち時間がある。意外と時間がかかるのだ。


この待ち時間があるために、これ以上の掘り下げは大変ではないかと思われる。

ここから先は人間の側で作業したほうがいいと思う。


とりあえず、AIの使い方で気がついたことをまとめてみる。


・AIは長文でも理解できるし、与える情報は多いほうがいいのかもしれない。

・AIが出すアイデアはそのままでは使えないが、人間の側でアイデアを具体的で詳細なものにすればいい。

・AIと対話しつつも、人間の側でもいろいろと考えてアイデアを出さなければならない。それをAIに投げることで対話が広がり、アイデアが膨らむ。

・AIは物語の面白さについて、一般的な見識を持っている。どうすれば面白くなるかという典型的なパターンを知っている。

・AIは人間が考えたものを、物語のパターンにあてはめてくれる。

・AIとの対話により、見落としていたものを発見できることがある。


まだChatGPTを使い始めて4日目。

これからもっと使い方が広がっていくと思う。


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