【第22.5話】『 僕は 』
24.花束の約束【第0章】- episode of zero -〈第23.5話〉『 僕は 』
僕は結局選べなかった。
僕は結局守れなかった。
僕は結局救えなかった。
僕は結局、何も出来なかったじゃないか!!
「‥‥‥クソ野郎。クソ野郎。僕なんて死んじゃえ。早く死ね、死ね!死ね!死ねよ!消えてくれよ!!気持ち悪いんだよ、偽善者気取り。このまま灰になって消えちまえ!!」
全て僕が無能だから、全て僕が無知だから。
何もできないんじゃ無い。僕は何もしなかっただけだ。死んだ方がいい人間なんだ。
自殺するか?いいや、そんな物じゃ足りない。もっと苦痛を味わって死ななくちゃ。そうだ、あのバケモノに頼んで殺してもらおう。
じゃないと、ダメじゃないか。
皆んなを守れなかった僕が、普通に死んだりしたら‥‥‥。
殺してもらおう。殺してもらおう‥‥‥。
僕の心は壊れてしまった。だから、もういいじゃないか。このまま死んだ方が、よっぽどマシなんだから。
ただ下を向いて、
その瞬間、僕の元に、小さな日の光が差し込んだ。
そして誰かが僕の心に語りかけてきた。
『 最後に約束。精一杯生きてください 』
その時、僕はハッと思い出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます