第3話 同級生・花奈

「いやぁ、連続来てくれるなんて嬉しいよ龍樹先生。大丈夫なのか? 昼頃も弁護士は忙しそうだなぁと思いますからね」

「昼頃はお前の話を聞くために開けるようにしたんだ」


 龍樹は蒼との初めての面会から五日後、話を聞くため昼食を食べ終えると出来るだけ昼の予定を半々は蒼の話を聞くためにしているようにしている。


 そして、いく時は喜之が送迎してくれることになった。理由を聞くと、


「忙しい中その話を聞いてくれる龍樹くんのお礼だ。これだけのことしかできないが、許してほしい」と言ってきた。


 むしろ送迎してくれるだけでもそれだけで感謝いっぱいだ。

 

 このことを含めて死刑になる日まではそうゆう風になるなと考えていた。龍樹の話を聞いた蒼はニヤリとまた不気味な笑顔を見せた。


「嬉しいねぇ。死刑前に指名した弁護士が僕のためにわざわざ昼頃に時間を空けてくれるなんてねぇ」


 蒼は話を聞いてくれるのが嬉しいのかニヤニヤがいつに増しても不気味でたまらなかった。


「それじゃー、今日は殺した同級生の花奈という子の話をしよう」


 蒼はそう言うと、話をし始めた。




 弟の死から二年後、中学二年生になった蒼はいつものように変わらない日常を過ごしていた。両親は最初は話せないほどの状況になってはいたが、なんとか前身しようと言うことで今は元気にしている。


 変化といえばだが、母親は毎日欠かさず弟の仏壇に手を合わせてから家事を始めるようになった。父親も同じだった。


 会社に行く時行ってきますと蒼と共に仏壇にも言いかけて家を出るようになった。


 図書室で本を読んでいると後ろから肩を叩かれた。振り向くとそこには髪をカールにさせた女子、同級生の花奈だった。


 振り向いた蒼の顔を見るとパッと笑顔を見せた。


「あっ。やっぱり蒼だ。ヤッホ」

「あぁ、どうした? 何かあったのか?」

「いや、図書室に行ったらあなたがいたから声をかけただけよ。何を見てるの?」


 そう言って読んでいる本を見てきた。


「人間に関する話?」

「あぁ、まぁな。ちょっと探していたらなんかあった」

「ふぅん。蒼ってなんか不思議だね」

「そうか。別にいいだろ。本を読むのが好きなだけなんだよ」

「いや、そうじゃなくて」


 花奈はそう言うと蒼の顔を突いた。


「何も興味がない蒼が人間に関する本を好むのは不思議だなって思ったの」

「そうか。お前は単に男子に媚を売りすぎだ」


 蒼がそう言うと不機嫌に頬を膨らませた。


 花奈は男子達からよくモテる。今の感じに性格が良さげに見えても蒼はこの性格が偽物だって言うことを知っている。


 裏では気に入らない子の悪口を言ったり、彼女持ちの彼氏を誘惑して略奪したりなどをしていることを耳に入れていた。


 その中には教師までも誘惑しているんじゃないかと言う噂まであったがそれが本当だと言うことも知っていた。


 それは先月、そうゆうことをしている場面を見たことがあるからだ。それも子持ちの教師との行為を見たため、蒼は出来るだけ関わらないようにしていたがこうゆう風に絡んだと言うことはターゲットにされているんだなと考えた。


(めんどくさいなこの女、顔が良ければ誰ともでやるもんなぁ)


 蒼はそのまま本を戻し、図書室から出ようとすると花奈も一緒に来た。


「ちょっと待ってよ蒼。ねぇねぇ、今週の土曜日空いてる? カラオケでもいかない?」

「行かないよ。俺、歌うの嫌いだし」

「えーー。行こうよ」


 花奈がそう言うと蒼の腕を掴んでくる。蒼は「あっ、やることがあるからじゃあね」と腕を払うとそそくさとその場を去った。


 毎回あの女を避けるのは体に負担がかかってしょうがない。あの女は一度だけ痛い目を見ればいいなと感じながら学校を過ごしていた。


 屋上でご飯を食べようとすると声が聞こえてくる。


「えー、ここで大丈夫かなぁ」

「大丈夫だって、しっかり鍵かけてっから」


 その声は花奈と男子の誰かの声だった。しばらく様子を見てみると如何わしい声に変わった。


(マジか)


 蒼は深いため息をしながら屋上を降り、学校の裏で食事をすませた。


 食事を済ませ、廊下を歩いていると数人の女の子が花奈の悪口を言っていた。


「ねぇ、あいつマジでうざいよね。この前私の彼氏があいつに惚れてさ」

「あー、わかる。私なんか目の前で男子に胸を当ててる場面とかも見たことあってさー。本当にあのクソ〇〇チ。死んでくれないかなぁ」


 その言葉に蒼の眉がピクッと反応をした。


(死んでくれないか)


 首を鳴らした。


(そういえや、弟を殺して以来やってないな)


 ここに死んで欲しいと言う願う人がこの学校にたくさんいるのなら、望み通り殺してやろう。


(最近あまりストレス発散していなかったし、その発散もしますか)


 蒼は背伸びをし、花奈が好みそうな男子に変化しようと考えた。


 スマホで普段モテる人の特徴を調べ、髪型も少しだけ変えてみることにしようかと考えた。


 翌日、蒼は髪をいつもよりは少しだけ掻き上げ、顔を見えやすいようにしたがなるべく変に目立つのを避けるためにマスクをした。


 昼頃になり、一人で鼻歌を歌いながら獲物を探している花奈に声を掛けた。


「花奈」

「ん?」


 振り向いた花奈はいつもとは違う蒼の姿に目を少しだけ見開いて驚きの声を出した。


「えっ! 蒼どうしたの? その髪型」

「あぁ、ちょっとね。あのさ、ちょっと良い」

「うっ、うん」


 花奈はそれほどタイプだったのか少しだけ顔を赤らめている。何も文句も言わないまま学校の裏に行くと、花奈は「どうしたの?」と声をかけてきた。


 振り返ると、少しだけ着衣が乱れている。


(こいつ、どんだけ発情期なんだよ)

「お前、俺と一緒にどこか行きたいって言っていたよな」


 蒼がそう言うと花奈はパッと顔を輝かせた。


「うん! えっ、もしかして、遊んでくれるの?」

「あぁ」


 花奈は笑顔で言うと、蒼は返事をしながら距離を詰めた。その表示に花奈も後ろに一歩下がっていくと壁にぶつかった。


「カラオケとかじゃなくて、色んなことがしたいな」


 色んなことと蒼が言うと花奈はそっちのことに期待をしたのか顔を赤くさせた。


「いっ、色んなこと?」

「うん、色んなこと。ダメか?」


 蒼が寂しそうな顔をすると、花奈は「いいよ」と甘い声を出した。


「嬉しいよ。それからできればなんだけど、今日は無理なんだけど花奈が暇な夜でもいいかな? 家からこっそり抜け出して、それでね」

「うっ、うん。もちろんだよ」


 花奈は嬉しそうにしながら微笑んだ。蒼はその表情にこの女はどこまで脳内がお花畑なんだと思いながら見下ろしていた。


「でも、なんだが今すぐ遊びたいって、思わない?」


 蒼は耳元で囁くと花奈は体をビクつかせた。


「でも今はダメ。遊ぶ時まで我慢してね」


 蒼はそう言うと、花奈から離れて行った。


 歩きながら髪をいつも通りに整え、マスクを外すと深いため息を漏らした。


(さぁて、何をして殺そうか。殴り殺し? それとも拷問?)

 

 蒼はそんなことを考えながらいつ誘われるかを思いながら器具と人目や叫び声が聞こえない場所を調べなければならないなと思いながら教室に向かった。


 昼休みが終わり、残りの授業も全て終わると背伸びをした。


(あいつ、変に媚態が格好でくるっぽいと思うなぁ。それに、どんな感じの服装でくればいいのかも検索しとかなければならないな)


 蒼はそのように考えながら家に帰った。


「ただいま」

「あら。おかえり蒼。今日も学校どうだった?」

「えっ? 普通。いつも通りの生活だよ」


 蒼は母親の質問に微笑みながら返答した。


「そう。今頃優斗も生きていたら、あなたの小学生のような感じになっていたからしらねぇ」


 母親は寂しそうに微笑みながら食事の支度をした。蒼はそうだなと同じく寂しそうにしながら微笑んだ。


「ご飯ができるまで課題しているね」

「えぇ、わかったわ」


 蒼は母親にそう言うと、自分の部屋に戻った。部屋に戻った蒼はカバンを置くと机の上に置いているパソコンの電源を入れた。


 場所を検索すると、少し離れてはいるが人気ない廃墟があることが確認できた。そこはあまり人気のない建物。少しだけ遠いため、電車に乗る際は変装をしなければならないなと感じた。


 そして靴底を太めにして出来るだけ背を高くしなければならないとさえ思った。


(厚底靴、親父の靴で二、三枚重ねて、それでマスクとかもして)


 蒼は口元に指を置きながら考えていると、母親が下から夕飯ができたことを告げた。


 蒼はその声に返事をすると、パソコンの履歴を全て消して下に向かった。



 そしてついに実行する当日に差し掛かった。待ち合わせ場所は駅にした。親が寝たことを確認すると、着替えと凶器、そして拷問器具をリュックの中に入れ、駆け足で外に出た。


 指名場所まで行くと、綺麗な格好をした花奈がスマホをいじりながら待っていた。


「お待たせ」

「あっ、あお」

「しっ、俺の名前をここで呼ばないで。誰かに見られたらまずい」

 

 蒼の言葉に花奈は「あっ」と口にしながら口を手で押さえた。


 そのまま駅のホームに行き、目的の電車に乗り込んだ。その間も黙るように言いつけると犬のように花奈は黙っていた。


 目的地に着き、花奈の手を掴んで駆け足で廃墟の場所に向かった。


 廃墟に近づくと花奈はニヤニヤしながら小声で話しかけた。


「へぇー。蒼くんって外でやるプレイが好きなの?」

「本当なら建物内でやりたいけど、そうゆう契約できないからここらへんのような感じのやつでやるのに我慢している」


 蒼の言葉に花奈は尚更ニヤニヤとしながら話した。


 廃墟に向かいながら殺した弟のことを思い出す。あの時の涙、生暖かい血、その全ての感触がまた記憶の中から蘇った。


 廃墟は三階建てのビル。ほとんど壁は亀裂や侵入した人物の落書きが施されていた。コンクリートの上を歩けば歩くほど自分たちの足音が響いてくる。


 一番上まで行くと、蒼は花奈の腕を離した。


「夜に来たのはいいけど、終電逃しちゃうよ?」


 花奈は甘えたような声で蒼に言った。


「別にいいじゃん。一応なんだけど、お金は持ってきた?」

「えっ。うん。一応結構持ってきたけど、どうして」

「いや、ただ聞いただけ。それじゃあ、早速なんだけど」


 蒼はカバンを下ろし、中に入っているアイマスクを取り出した。


「これ着けて」

「うん!」


 花奈はノリノリでアイマスクを付けた。蒼はそのまま両手を掴み、縄で花奈の腕を縛り付けた。


「ちょっ。あまり強くしないで」


 花奈は興奮をしているのか、半分喘ぎまじりに話した。


「あぁ、ごめん。手加減できないからさ」


 蒼はそういうと花奈を床に押し倒した。何も察しない花奈にバカな女だと思いながらこれでよしと心の中で思うとリュックの中に入っているもの全てを近くにばら撒けた。


「えっ。蒼くん、まさか玩具買ったの? あなた未成年なのに?」

「あぁ、玩具じゃないよ」


 そういうと、素早くガムテープで花奈の口を抑えた。


「ん!?」


 花奈は自分の口にガムテが貼られたことに驚き、体をばたつかせ始めた。


 蒼は抑えながらアイマスクを取った。冷たい視線をしている蒼に花奈は戸惑っていた。


「言っとくけど、俺、お前がしているあっちのプレイ好きじゃないんだ。好きなのは拷問」


 蒼の言葉に花奈は顔が青くなっている。


「それに俺は小学生の時、弟を殺したことがあるんだ。だから、慣れてるんだよね。こうゆうの」


 蒼はそばにあるペンチを持った。花奈は自分の周りにあるものに気がつくと呻き声を出しながら暴れ、足をばたつかせた。


「まぁまぁ。そんなに暴れないでよ。まぁ、ここには誰も来ないだろうけどさ」


 早々と済ませてしまおうと思いながらペンチを花奈の爪に挟むと思いっきり引き抜いた。


 引き抜いた瞬間に花奈の暴れ方は更にヒートアップした。蒼はその行動に笑みが浮かんだ。


 あぁ、この感触。この表情。あの時の弟とは違うが再びあの感覚を思い出してさらに笑みが浮かんだ。


 全て引き抜くと、花奈の手は絵の具のように真っ赤に染まった。どくどくと生暖かい血が掴んでいる蒼の手まで赤く染めていく。


「あぁ、いいよその表情。さっきまで嬉しそうにしていた表情が苦痛で涙目になっている表情。いいねぇ。可愛いねぇ」


 蒼は笑顔で思いながらペンチを置き、次にはナイフを持った。輝く刃物を見た花奈は先ほどよりも予想はるかに暴れ始めた。


 めんどくさいと思いながらもゆっくりと鼻、頬、顎、おでこと行った順番に優しく切り刻んで行った。


 花奈は顔を激しく左右に振りまくったが、その行動に苛立ちを感じた蒼は横から思いっきり拳で殴った。


「暴れるな。目玉まで傷がつく」


 蒼はそう言い、暴れるのが弱まった。刻み終え、大きく息を吐くと再び花奈を見た。


 血まみれの顔と手のままビクビクと痙攣をさせている。その光景に蒼はなんとも哀れで醜いなと思いながら刃物を置き、ハンマーに持ち替えた。


「ラストスパートだ。ありがとう花奈。転生した時にまた会えたらな」


 蒼はそういうと頭に目掛けてハンマーを振り下ろした。何回もやっていくうちにゴッという音がついにべちゃっと柔らかい肉を叩き込んでいる感触になった。


 叩くのをやめて見てみると、花奈はすっかり顔がぐちゃぐちゃで誰なのかがわからないほどだった。


「気持ち悪っ」


 蒼はそういうと、早々と血まみれのナイフとハンマーを袋の中に入れ、油を花奈の体に掛けた。


 マッチで火をつけると黙々と花奈の体は燃えていった。全ての凶器を片付けると花奈が持っている財布の中身を全て取り出し、外側だけを一緒に燃やした。


 新しい服に着替え、血まみれの服をリュックの中に詰めると何も落ちていないことを確認をしてその場を去った。


 なるべく人気の多い場所に行き、そこでタクシーを拾った。タクシーの人に行き先を告げるとあまり話しかけられないように眠ったふりを見せた。


「お客さん。着きましたよ」


 運転手の声に目を覚ました蒼はお金を払うそ再び駆け足で家に向かった。


 裏口から入り、血を完全に拭いたナイフを元の場所に戻し、物音をあまり立てないようにしながら自分の部屋に行くと大きく息を吐いた。


(はぁ、疲れた)


 大きい疲れを取るため、今さっき起きた感じにしながら下に降りてシャワーを浴びた。


 全ての疲れを洗い終え、2階に行くと転がるかのようにベットの上に寝た。


 翌日、目を覚まし、いつものように朝食と仏壇に弟に挨拶をすると学校に向かった。


 学校に行き、ホームルームまで待っているとその前に心配そうな顔をした先生が教室に入って行った。


「皆、席に座ってくれ」


 担任の言葉に教室にいた生徒全員が自分の席に座った。全員が席に座ったことを確認すると咳払いをして話し始めた。


「今日の朝から池田花奈さんが消えたそうだ。この中で昨日連絡をとった人物はいるかね? もしいたら是非とも探す協力をして欲しいんだが」


 花奈の行方不明のことを聞いたその場にいた生徒はざわつき始めた。


「いつわかったことなんですか?」


 一人の生徒が担任に質問をした。


「朝、朝食の時間になっても降りなかったことから母親が確認をしたところ、部屋にいなかったそうだ。いま、懸命に警察の人と一緒に捜索をしている最中だ」


 担任の話にその場にいたクラスメイトたちはざわついた。中には男と一緒に駆け落ちしたんじゃないかと言われていた。


 蒼はその話を聞きながら弟とは違ってどれぐらいで見つかるかが楽しみだった。



「それで、一週間後かな? 廃墟マニアが花奈の黒焦げた死体を見つけた。まぁ、結構なニュースにはなったとは思うよ。はい、これで同級生の話はおしまい。どう? 中学の頃の俺、なかなかヤンチャだったでしょ」


 笑みを浮かべながらいう蒼の姿、そして話の内容に龍樹は再び息を呑んだ。


 無惨にも爪を剥がれ、顔を切り刻まれては潰されるということを想像すると吐きそうでたまらなくなった。


「よくバレなかったな」

「まぁな。それなりの対策はしていたんだ。それよりもどうだった。男好きでいつも微笑んでいる女が傷み悶えて涙を流すなんて、あぁ、思い出すだけでもゾクゾクしてきた」


 蒼は笑みを浮かばせながら自分の頬を触った。龍樹はその行動全てにこいつは良心がないということが感じた。


「……お前の異常性は、成長することによって現在になったんだないま感じ取れた。そして、お前には良心は一切ないこともな」


 龍樹の言葉に蒼は「そうか」と言って腕を頭に回して天井を見上げた。


「龍樹先生、やはりあんたは面白い」

「えっ? どうゆうことだ」

「そうゆうふうに、怯えながら、警戒をしている姿だよ。面白すぎて尚更良い」


 蒼は笑みを浮かばせながら自分の髪をいじった。


「もぉそろそろ時間だから帰って大丈夫だよ。また来てね」


 蒼は手を振りながら笑顔で言った。


 龍樹はカバンを持つと、檻の外に出た。外には喜之が待っていた。


「お疲れさまだ。大丈夫か。今回も」

「えぇ、なんとか」


 そうは言ったものの、多少のふらつきが感じとらえた。


「それで、今回は」


 喜之の言葉に龍樹は同級生の池田花奈という同級生に関する話をした。


 話を車の中で聞いた喜之は龍樹と同じように顔を真っ青にしながら自分の口を押さえた。


「その子の名前、確か警察署の事件の保管場所にあったな。その中に、さっき言っていた池田花奈に関する情報があったはずだ。あれも彼が」

「えぇ、爪を剥いだ挙句に顔を生きたまま切り刻む。そのあとは顔をペシャンコになるほどに殴りつけるなんて、イカれているにも程があります」


 龍樹の話に喜之は同情するかのように首を縦に降った。


「あぁ、それを普通に笑顔で話している奴はもぉ人間ではない。悪魔だ」


 喜之はそう言うと、龍樹の事務所に向かった。


 

 

 

 

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