第3話
時は、7月22日の昼前のことであった。
この日は大事な予定が入っていた日であったが、
さらにその上に、家で突発的事件が発生した。
この日、首都圏地域で暮らしていたしのぶの長女・
大広間に
「おとーさん、おかーさん、助けてよ!!
しのぶは、コンワクした表情で言うた。
「どぎつい暴力をふるわれているって?」
「力による暴力をふるわれたのよ!!それだけじゃあないわよ!!他にも経済的な暴力をふるわれた…他にもたくさんの暴力をふるわれたのよ!!…話し合いで解決できる問題じゃないのよ!!おかーさん!!聞いてるの!?」
しのぶは、ものすごく困った声で『聞いてるわよ〜』と言うた。
「ダンナは聞く耳を持たないクソバカなのよ!!話し合いをしても一方的に拒否するタイプだからだめなのよ!!ダンナの両親は自分さえよけりゃいいタイプだからだめなのよ!!」
話を聞いた
しばらくの間は、
品物類は、7月中に
さて、その頃であった。
(ブロロロロロロロ…)
車には、
ふたりが乗っている車は、岡山方面に向かって走行していた.
時は、午後1時前であった。
またところ変わって、笠岡市の中心部にある古城山公園にて…
(ミーン、ミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミン…ジー…ミーン、ミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミンミン…ジー…)
木々にとまっているミンミンゼミとアブラゼミの合唱が森林に響き渡っていた。
…であった。
「
「(おびえた声で)なんでしょうか…」
「いつになったらオレの求めに応じるのだ!?」
「やめてください!!お願いですから…うちの幸せを壊さないでください!!」
「なにがうちの幸せを壊さないでくださいだぁ~!!」
「うちは…ダンナと結婚してまだ1年もたっていないのよ…うちはこれから幸せになろうとしているところなのよ!!」
「オドレの幸せはその程度かよ…オドレの夢はその程度かよ!!ああ!!」
「イヤァァァァァァァァァァァァァ!!」
「オレの要求を拒否するのであれば、こっちも考えがあるぞ!!
「25年前と言えば…
「やめて!!それ以上のことは言わないでください!!」
「なんや!!それ以上のことは言うなだと!!」
座り込んでおびえまくっている
「あの時…うちは…頭がコンランしていたのです…」
「頭がコンランしていたからテキトーに言うたのか!?ああ!!」
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「やめて…イヤ!!」
「まあええわ…話を変えるけど…お医者さんごっこをした複数人の
「イヤ!!やめて!!」
「さらにひとりは、叔父が熊本県の高速道路で高速バスに対してあおり運転をした容疑で逮捕されたことを理由に妻からリコンを突きつけられた…その後、カレは首を吊って亡くなったそうだ…ひとりは、東福山のラブボで発生した火災で亡くなった…この時、一緒にいた女がワシの
「やめて!!」
このあと、
「なにがやめてだ…ほかにもオドレには過去のあやまちがたーんとあるんぞ!!…オレと結婚することを前提にドーセーしていた時に急に別れ話を持ち込んだ…なんでオレに別れてくれと言うた!?」
「(藍子、泣きそうな声で言う)あの時…職場の人から…ダンナを紹介された…」
「紹介されたからなんじゃあいよんぞ!!」
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
思い切りブチ切れた
「オドレにダンナを紹介したやつは誰や!!オドレにダンナを紹介したやつは誰や!!」
「アタシにいつもやさしくしてくださっている…イヤァァァァァァァァァァァァァ!!」
「やめて!!やめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてやめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「ふざけるな!!よくもオレに別れ話を切り出したな!!そんなにオレがイヤか!?」
「イヤじゃないわよ!!」
「ほんならなんでダンナとお見合いした!?ふざけやがって!!」
ブチ切れた
「やめて!!パンツ返して!!イヤ!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「ふざけるな!!オドレはなんでお見合いを断らなかった!?」
「ダンナがやさしい人だったから…やめてーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「なんでオドレはダンナを選んだ!?オドレはオレがキライになったのか!?」
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「ふざけるな!!オレの心をズタズタに傷つけたからやっつけてやる!!」
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!ブチッ!!)
思い切りブチ切れた
その後、Mカップの
ブラジャーの中から、Mカップの
つづいて、
その後、
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!(ダンナ)さーーーーーーーーーーーーん!!(ダンナ)さーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!助けて!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
助けて…
助けて…
あなた…
助けて!!
時は、7月24日の正午頃であった。
またところ変わって、東尾道にあるフジグランにて…
この日、
そこへ、正午アップの従業員さんがロッカールームに入った。
正午アップの従業員さんは、ロッカーの整理をしている
「
「なあに?」
「
「うん。」
「どうしてやめるのですか?」
「(ものすごくつらい声で言う)しんどくなったけんやめるのよ。」
「しんどくなったけんやめるって…」
「(ものすごくつらい声で言う)だから、体力的に限度が来たのよ!!」
「この間…ダンナから…よりし烈な暴行を受けた…」
「DV(ドメスティックバイオレンス)…」
「そうよ。」
この時、
真っ赤に染まった
「ダンナがにくい…ダンナがにくい…ダンナがにくい…」
「ダンナがにくい…」
「ダンナは…アタシと結婚したのに…大学の時に知り合ったカノジョをまだ愛していたのよ…大学の時に知り合ったカノジョじゃないとイヤだとワガママ言うた!!…ダンナは…アタシと結婚したのに働かないグータラよ!!…大学で取り組んでいる研究を完成させたいから会社づとめしないと言うた!!…研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究…ダンナが大学でしよる研究が分からない!!…ふざけているわよ!!…研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究…ケンキュウの漢字を見るだけでもイラつくのよ!!…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
従業員さんは、ものすごくつらい声で
「そんなことがあったのね。」
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…うん…」
「
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
「そう言うたうちも、セガレは30過ぎているけどコーコーに籍をおいたままにして放置しているのよ…うちとダンナは、セガレに対してガッコーに行けといよんよ…それなのにセガレはガッコーに行かない…ガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコーガッコー…といよんのに言う事を聞かないのよ…うちもうんざりよ…うちとダンナは…セガレが元気な顔でコーコーに通っている姿が見たい…セガレがブラスバンド部で楽器を演奏しているところが見たい…それなのに…」
「やめて…そんな話は聞きたくないわ…」
「ごめんなさい。」
「それだったら、違うコーコーに転学した方がいいと思うけど…それもできんの?…うち…帰る…短い間だったけど…ありがとう…」
その後、
フジグランから出発した
それからまた60分後であった。
このあと、
またところ変わって、岡山市にある大手都市銀行の支店にて…
この日、
なんで、
答えは、7月21日に上の人から肩を叩かれた…であった。
話は、7月21日の午後3時頃であった。
上の人は、やさしい声で
「
「課長。」
「
「えっ?」
「研究が完成するのはいつ頃かな?」
「それは本人に聞かないと分かりません。」
「そうか…」
上の人は、ひと間隔置いてから
「
「はい。」
「非常にもうしわけない話だけど、来年の3月いっぱいを持って
「それって…クビ…ですか?」
「(過度にやさしい声で)ああ、
「それじゃあ、どういうことなのでしょうか?」
「だから、つづきがあるんだよ。」
「あんたはふざけているよ…オレにクビだと言うておいて…つづきがあるよなんてふざけるな!!…こっちは
「だから、私はつづきがあるんだよって…」
「はぐいたらしいんだよ!!もういい!!クビだと言うのであれば、契約満了を待たずにやめる!!」
思い切りブチ切れた
上の人は、ものすごく困った表情で
話は戻って…
デスクとロッカーの整理を終えた
この時、オフィスには従業員さんがひとりもいなかった。
この日、従業員さんたちは全員カンスタ(カンコースタジアム・J2のファジアーノ岡山の本拠地)へ行ってた。
カンスタでは、職場の球技大会が催されていた。
つづいて、
時は、夕方5時半頃であった。
またところ変わって、JR岡山駅のコンコースにて…
それから数分後であった。
「むなしいよぅ…むなしいよぅ…」
「よしよし…よしよし…つらかったのね。」
「仕事をなくした…お嫁さんが来てもらえんなった…家に居づらくなった…」
「よしよし…よしよし…」
時は、夜8時頃であった。
またところ変わって、JR東福山駅の近辺にあるラブボにて…
「ああ…ああ…ああ…ああ…」
「ああ…うたの…うたの…」
「よしよし…よしよし…」
「うたの…むなしいよぅ…」
「よしよし…」
「ママ、ママ、ママ、ママ、ママ…」
「ぼうや…よしよし…」
「ママ、ママ、ママ、ママ、ママ、ママ、ママ…」
「よしよし、ママに会いたかったのね。」
「ママ、ママ、ママ、ママ、ママ、ママ、ママ…」
「よしよし、よしよし、よしよし、よしよし、よしよし…」
…………
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
(ブチッ…)
うたのが激しい叫び声をあげたと同時に、脳の血管が切れる音が聞こえた。
日付が変わって、7月25日の午前3時過ぎであった。
(ウーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!)
深夜の街に、消防署のスピーカーからより強烈なサイレンが鳴り響いた。
この時、
出火した部屋は、
出火した部屋にいたカップルが悪ふざけでろうそくを使っていた…
この時、ろうそくの火がベッドに敷いていたシーツに引火した。
その後、またたくまに炎が広まった。
この時、
「大変!!あんた!!あんた起きてよ!!」
うたのは、寝ている
しかし、
この時、
「ウソでしょ…あんた!!起きて!!あんた!!…イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
うたのは、より激しい叫び声をあげたあとその場に倒れた。
その後、より激しい炎が部屋一帯を包んだ。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…)
その頃であった。
火災現場に福山市の消防本部の車両5台と地区の消防団の車両3台が到着した。
このあと、消防士たち33人と地区の消防団のみなさまたちは消火活動を開始した。
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