第4話

時は、7月25日の昼過ぎのことであった。


ところ変わって、柳津町やないづちょうにある港湾がんぺきにて…


徳広のりひろが1人で海をながめながら考え事をしていた時に、竹宮たけみやが再びやって来た。


竹宮たけみやは、ヘラヘラした表情で徳広のりひろに『一緒にうどん食いに行こや〜』と言うた。


徳広のりひろは、ものすごくつらい声で『こらえてくれ…』と竹宮に言うた。


「お願いですございます…こらえてください…うちは今…気持ちにゆとりがないのですよ…」


竹宮たけみやは、気色悪い声で徳広のりひろに言うた。


「まあまあダンナ、そう言わずに一緒にうどん食いに行こや〜」


徳広のりひろは、ものすごくつらい声で竹宮たけみやに言うた。


「あんたは私をどうするつもりでしょうか…うどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こやうどん食いに行こや…そう言うてウソをつくのもいいかげんにしてくださいよ!!…うどんを食べに行くと言うのは、カケマージャンすると言うことですか!?」

「なんや!!」

「あんたは頭がおかしいよ…病院へ行って、脳波を調べてもらったらどうでしょうか?」

「なにィ!!ワシに病院行けだと!?」

「ああ、そうだよ…病院行けよ!!」


徳広のりひろからボロクソに言われた竹宮たけみやは、ものすごく怒った声で徳広のりひろをイカクした。


「よくもワシに対して言いたいことをボロクソに言うたな!!…ワシの頭が悪いのは生まれつきや!!…おいコラクソジジイ!!そう言うジジイこそ、田嶋くみを利用するだけ利用しておいて逃げる気か!?…利用したらその分の代償コーストが高いと言うことがまだ分からんのか!?」

「コースト…あんたはおばけかユウレイかよ…」

「それはゴーストや!!」

「あんたがいよるコーストの意味が理解できん…」


徳広のりひろが言うた言葉に対して、竹宮たけみやは怒鳴り声で言い返した。


「せやからジジイはクソッタレのアホンダラや!!」

「アホンダラって…」

「オンドレのことをいよんじゃ!!」


竹宮たけみやは、怒った声で徳広のりひろをイカクした。


「おいクソジジイ!!クソジジイの3人のクソガキがたーんと悪いことをしていたことが分からんのか!?」

「なんだよあんたは!!私の家族をブジョクする気か!!」


徳広のりひろ竹宮たけみやに対して怒鳴りつけたので、竹宮たけみやはより怒った声で徳広のりひろをイカクした。


「あんたは、おらぶことだけはいっちょ前やのぉ〜」

「なんだと!?」

「せやから3人の息子セガレは悪い子になったんや…温久クソチョーナンは、職場の大金と小切手とクレカを横領ドロボーしたあと、人妻よそのおんなにてぇつけた…その末に、東福山のラブボで発生した火災で焼け死んだ…温大クソジナンは、大学で知り合った女性と結婚できなかったことに腹を立ててせっかく来た永眞よめはんに暴力をふるった…そのあげくに、永眞よめはんは行方不明になった…その上に、大学の研究チームから外されたことに腹を立てて、大学の会計チョーボにより大きな穴をあけた…東京の大学にいた折にしていた研究がパクリであったことも分かったので、表彰は取り消しになった…その上に、単位が大幅に不足していたことも明らかになりました…研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究研究…と言うのはタテマエで…ホンネは、ゴーコンばかりしていたようですね…おんまくあきれたわ…ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ〜」


竹宮たけみやは、大きな声でわらいまくった。


ブチ切れた徳広のりひろは、隠し持っていた拳銃チャカを取り出したあと竹宮たけみやの足もとにイカク発砲した。


「ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!」


イカク発砲された竹宮たけみやは、ひどくおびえた表情で座り込んだあと徳広のりひろに許しいをした。


「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィ~やめろ〜やめろ〜」

「オドレクソチンピラ!!」

「やめろ!!やめてくれ!!」


(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)


徳広のりひろは、おびえまくっている竹宮たけみやに対して拳銃チャカをひたすら発砲した。


そして…


徳広のりひろは、よりし烈な怒りを込めて右足で竹宮たけみやをしつようにけりまくった。


それから2時間後であった。


竹宮たけみやは、ボロボロに傷ついた状態でうつ伏せになった。


徳広のりひろは、右足で竹宮たけみやの頭をふみつけながら言うた。


「オドレ!!思い知ったか!!」

「やめろ!!やめろ!!」

「ふざけるなクソチンピラ!!虫けら!!ミミズ!!オキアミ!!イシゴカイ!!」

「キサマ…こななことして逃げたらどないなるのか分かっとんか…」


(ドカッ!!)


「ぐわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


徳広のりひろは、よりし烈な怒りを込めて竹宮のわき腹を右足でけりながら言うた。


「オレの知人の知人の知人の知人のそのまた知人の高知のヤクザにいることを覚えておけ!!分かったらとっととねや!!クソチンピラ!!」


竹宮たけみやをボコボコにいて回した徳広のりひろは、竹宮たけみやのハラマキに入っていた黒の大きめのサイフを盗んだ。


その後、徳広のりひろは口笛をふきながら現場から立ち去った。


ボロボロに傷ついた竹宮たけみやは、全身をブルブルと震わせながら怒り狂った。


村前あのクソジジイ…やっつけてやる!!」


その日の夜遅くであった。


ところ変わって、大門町にある住宅にて…


住宅は、温大はるとの高校時代のコウハイの家族が暮らしている家であった。


家のダイニングテーブルには、冷酒とお料理8点が並んでいた。


テーブルには、温大はるととコウハイの男性がいた。


この時、時計のはりは深夜11時半になっていた。


コウハイの奥さまが温大はるとに対して『家族が心配しているからお帰りになられたら?』と言うた。


しかし、温大はるとは『ぼくは大丈夫です…』と言うて動かなかった。


その時であった。


コウハイの中1の長男が金属バットを持ってダイニングにやって来た。


そして…


(ガーン!!)


「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


温大はるとは、中1の長男が持っていた金属バットで頭を激しく殴られたあと出血多量で死亡した。


その頃であった。


またところ変わって、福山市東町しないひがしまちの新幹線とJR山陽本線のガード下の通りにて…


家出して行方が分からなくなっていた麿人きよとがフラフラした足取りで歩いていた。


この時であった。


(ズドーン!!ズドーン!!ズドーン!!)


ガードの死角の部分に隠れていたチンピラが発砲した拳銃チャカ身体どたまをぶち抜かれた。


またところ変わって、松永町にある徳広のりひろの家族が暮らしている家にて…


「早く急いで!!」


しのぶと良江母子よしえおやこ4人は、身の回り品と貴重品だけを持って家から出たあと、岡山県からやって来た次女夫婦が運転するトヨタラウムに乗り込んだ。


深夜11時55分頃に、しのぶと母子おやこ4人が乗り込んだ車が家の前から出発した。


それからまた数分後であった。


家の前に徳広のりひろがやって来た。


徳広のりひろは、周りの様子を確認したあと家の中に入った。


その直後であった。


(ガシャーン!!ガシャーン!!ガシャーン!!)


この時、ヤクザの男たち数人が手榴弾ばくだんを投げつけた。


それから数秒後…


(ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!)


家が大爆発を起こして炎上した。


家の中にいた徳広のりひろは、炎に巻き込まれて亡くなった。


(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…)


深夜の街に、消防自動車のサイレンと鐘の音が響いた。


【第一部・おわり】

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