第12話 天国の入り口で結婚式(陽side)⑥
花嫁は泣いちゃいけないってわかってる。
でも、もう止めることなんてできないよ。
溢れ出る涙が、次から次へと私の頬を伝っていく。
「陽、俺はお前じゃ無きゃダメなんだ。今までも、これからも。俺のわがままだってことはわかってる。だけど……我慢できないんだ」
ほらね。あおくんは優しいんだよ。
私が罪悪感を抱かないように、自分のわがままなんて言ってくれる気遣いの
そうやって、いつだって。
私のわがままを叶えてくれる人。
本当は……わたしだって、ずっと一緒に居たい!
今だけなんて嫌。
あおくんを永遠に一人占めしたい!
またあおくんが、ふわっと笑った。
「陽、お前も誓ってくれないと、俺の気持ちは宙ぶらりんになっちまう。頼むよ」
そんな風に言われたら、断れないじゃん。
もう、本当に……ずるい人。
だから、大好きなんだよ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます