第10話 天国の入り口で結婚式(陽side)④
何処からともなく、神父様みたいな人が現れた。白い祭祀服を着て綺麗な装丁の本を手にしている。
これって、やっぱり結婚の誓いとかやるのかな。
思った通り、神父様があおくんに尋ねたの。
「汝、滝川葵。あなたは健やかなる時も病める時も、竹内陽を愛し、慈しむことを誓いますか?」
健やかなる時も病める時もって、私、もう死んじゃっているんですけれど。
思わず心の中でツッコんでしまう。
でも、憧れていたシーンを体験できただけで幸せで、私はもう胸がいっぱいだった。
「はい!」
なんの躊躇もなく、あおくんが宣誓する。
嬉しくって、頼もしいあおくんの横顔を見つめた。
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