朝吹さん…これは凄い。
兄妹という背徳感はあるんだけど、
この世界で溶け合えるのはお互いしかいない。
閉じられて完結した幸福な二人だけの世界。
コレデイインジャナイ?
思わず共感してしまい…怖くて抗う。
(そっち側に行ってはダメな気がして)
トマトの生臭くグシャっと潰れた感じが、
ほんとよく似合う。
凄いモチーフ持って来られたなぁ…と。
ごめんなさい。
宮沢賢治と永訣の朝はググります。
知らない私でも引き摺り込まれてしまいました。
凄い作品。凄い才能。
作者からの返信
他の人は持っていないセンスで作品を書いていらっしゃる三寿木さんの眼が通るのは毎回ドキドキするし、身が引き締まる想いです。
「永訣の朝」は学校でやったのでついつい共通の知識だと思いがちですが、教科書によるみたいです。宮沢賢治の言語感覚が堪能できるので、ぜひ全文をご覧になって下さい。
授業でやると、「なぜここはローマ字表記なのか解答せよ」みたいな無粋なことになってましたけれど、「雨二モマケズ」に通じる賢治の人生観がうかがえる一篇です。
なぜここはローマ字表記なのかって云われても、既に仏の世界に踏み入った妹からの伝言のようなこの世ならぬ異質感が生まれるからですと回答して、花丸をもらったかバツになったか忘れてしまいましたが、そんなことは賢治にきいてくれと云いたくなるのですが。
異父母はよくても、同父母は神話の昔からタブーで、遺伝子のことを抜きにしてもなにか本能的にそれは駄目というブレーキがあるんだろうなぁと想います。彼らがさらっと踏み越えていったので、書く方も特に躊躇いもなく、そーですかーという感じで書いてましたけれど。
わたしは割とどんなタブーでも殺人でも物語に必要ならべつに何の抵抗もなく書く人なので、出来上がったらあんな感じになってました。
逆にいえば、刺激的なほうがウケるんだろうなと分かっていても、そのお話に必要がなければ書かないです。
同じ企画に参加されていた西山祐己さんの「太陽のアイスバイン」、もしかしたら三寿木さんのお好みかも知れません。
https://kakuyomu.jp/works/16817330652952398051
レビューまで入れていただき、ありがとうございました♡
永訣のあさは私も国語の授業で習いました!
独特のリズムと悲しみが、すごく印象的だったんですよね。冬の透明な空気感がピッタリな詩でした。
それが、朝吹様の手にかかると、背徳的で艶めきながらもどこか純粋な文学に。
同じお題でこうも発想が違うのかとびっくりです。
作者からの返信
鐘古こよみさん(←この名ほんとうに好きです)
授業でやると、なんじゃこりゃーと文句を云いながらも「あめゆじゆとてちてけんじや」って休み時間にみんな唱えてましたよね!
今から読み返すと、国語の問題を作りやすい詩ではあるのですよね。
小学校で「注文の多い料理店」「雨二モマケズ」もやった憶えがあります。
宮沢賢治って37歳で亡くなっていたんですね~。今ならそんなに若くしてってなっちゃいますけど、昔の人と今の人の年齢の感覚って10歳くらいズレてそうです。
淡々と書いているようで、凄く深い話ですね。兄と妹の不思議な恋。
都会の闇に覆われたようなやさグレのホストと身体だけでなし心にも傷がある女性の繋がり、読み進むにつれ、許されぬ関係とはいえ、思わず涙が出てしまう。
「別れの朝、俺は施設に引き返して妹のぬいぐるみをひっつかみ、車に……」
もう泣けと云わんばかりです。
作者からの返信
お兄ちゃんが泣き虫でしたね。
まさかこんな話になるとはわたしも予想外でしたが、この世のどこかで二人で暮らしてくれたらいいかな~と。住みにくければ外国に移住したっていいし、遺伝子的な問題で子どもは持てなくとも、彼らが倖せであればいいと、切にそう願いながら書き終えました。
大手ふって「お幸せに」とは云えないのですが、そう願いたくなるようなお話になりました。
読んで下さってありがとうございました。
引き込まれました
最初はクズな人生を送ってる男と真面目な女性の恋かと思ったのですが
そういうことだったとは…
2人にとって2人だけがお互い心を許し合える関係なんでしょうね
背徳と言われればそうなんですが
この後この2人はどうなるんだろうって思います
作者からの返信
初参加のカクヨムコンおつかれさまでした!
結果はどうあれ、多くの人の眼にとまることは素敵なことですから、とても忙しく、でも充実した二か月間だったのではないでしょうか。
背徳といえば背徳なんですが、もうこの二人は赦してやってくれという感じですね。社会の片隅で二人で支え合って生きていくのではないでしょうか。
ハッピーエンドなのに何だかとても切ない話になってしまいましたが、そんな外野の感想もあの二人には関係ないのだと想います。
レビューも入れて下さったのですね。ありがとうございました(´▽`)
いきなりホテルかぁ? というのが正直な感想なのですけど。
でも、これは創作の物語、宮沢賢治の詩と同様に。そう思えば、独特の閉じた世界として受け止められます。
宮沢賢治全集を、母が持っていたのです。母も私も、日々の忙しさにかまけて大して読んでいなかったのですけど、いつかは読もうと思ってた。
それなのに、母が隠居して実家を処分した際に手放してしまったらしいのです。
あれはもったいなかったなあ。
作者からの返信
いきなりホテル? ですよねぇ。わたしもそう想います。
一応ホストということもあり、物語の流れのままにそう書いちゃいました。(※すごい偏見。多分ああいう人たちほど本命の女性を大切にするはず)
全集のたぐいはまとめてオークションや古本に出されることが多く、宮沢賢治のものならば比較的容易に手に入ると想います。図書館なら絶対にあるのでそちらからでもいいし、全部ではなくとも青空文庫で検索すれば有名な作品は無料で読めるはずです。
実家を処分されると思いがけないものが棄てられていて哀しくなりますよね。うちもそうでした涙
読んで下さってありがとうございました。
宮沢賢治、実はちゃんと読んだことが無いのですが、演劇集団キャラメルボックスの影響で良い人イメージしかなかったので、そうなんだ知らなかったと言う感じです。
作者からの返信
まさかここでキャラメルボックスの名をきこうとは……!
といっても全く観たことはないのですが、その名だけは演劇に携わる方々からちらちら聞いておりましたし、何かで「いい曲だな」と想っていたものがキャラメルボックスの曲だったこともありました。
宮沢賢治はいい人だと想いますよ。ただやっぱり少し奇人ですよね。そうでないとあの時代にあれほどの和製西洋のような独特の作品は書けなかったと想います。
いつも読んでくれてありがとうございます(^^)
失礼致します。読みでいると独特の世界に引きずり込まれました。
宮沢賢治、こんなの書いていたのか。この内容は学校では教えられんわなww高村光太郎も発病前の妻にはクズ過ぎるww
一般常識ならば禁断の愛、しかし彼らの生い立ちを見ていると到底自身達の責任とは言えない。まさに両親と劣悪な家庭環境こそが問題。現代の方がむしろヤバくなってきているかも。色々とリアルなお話でした。
>女性は生まれた村から一歩も外に出ることなく生涯を過ごすひとが大勢いたの
ウチの遠縁(会う事のなかった曾祖母)で聞いたことある話です。陸蒸気(汽車)にも乗った事がないのだそうな。
作者からの返信
こんにちは。
「永訣の朝」は本当に授業でやったんですよ~。
問)曲がった鉄砲玉のように~飛び出したとは、どんな気持ちをあらわしているのか二十文字以内で解説せよ。
問)「わたくしをいっしょうあかるくするために」とあるが、とし子のどの行動によってそれが分かるのかを解説せよ。
こんな感じです。
なので忘れようにも忘れられない詩となっております。授業で詩をやるのは大嫌いだったんですが、記憶には残りますね。
文壇に名を連ねる方々は、特に戦前だと、ハッキリ云ってクズばかりですwww
やっぱり頭の螺子がおかしいというか、変人だらけですwww
鉄道も通らず、バスの導入も遅れたような地方の片田舎だと、150年前までは本当に一歩も村から出ないまま死んだ女性は大勢いたでしょうね……。
読んで下さってありがとうございました。
出だしでアレ?と違和感。その違和感から想像もつかない世界に連れ込まれました。
兄妹の愛情は近親相姦にいたり、その異常さも宮沢賢治がからむと納得してしまうのは、我々が宮沢賢治を知り過ぎているからでしょう。
トマトと図書館からこういう深く屈折した、心に刺さる愛の物語が生まれるのですねぇ。
素晴らしいお話をありがとうございます。
企画にご参加いただきありがとうございました!
作者からの返信
三題噺企画をありがとうございます☆
募集期間を短く区切っても開催直後から次々と作品が集まっていて、書き手の皆さんのスタートダッシュには感心することしきりです。
柴田さんの真似をして他の企画と課題を引っかけてみようかな~と最初は想ったのですが、今回はシンプルに単品となりました。
出だしでやりすぎの運命云々といってるくせにしっかり自分がそうなっていましたね~笑
前回が少女だったので今回は少年の話にしようと想って書いたものになります。
シンウルトラマン、BGMがお気に入りでリピートしています。斎藤工がはまり役でした……!
ウルトラマンシリーズはセブンが一番人気があるのでしょうか? またシンをつけてセブンの映画を創って欲しいですね。
お読み下さいましてありがとうございました。
読ませていただきました。
代表作が変わっていて、あっとこちらに飛び込みました(^^)
宮沢賢治は、メジャーな作品しか知りませんが、ネーミングが好きだなぁと感じてます。内容ですらないですね(笑)
自分が読んできた朝吹さんの作品とは、文体もテイストも違いましたが、良いですね。
どんなに異性でも、兄妹は兄妹。
その関係が物語に穏やかに横たわっていて、境遇が変化しても普遍的な愛情が羨ましくも感じる。そんな美しい物語でした。
ありがとうございます(^^)
作者からの返信
こんにちは!
三月もあっという間に最終日ですね。
わたしが子どもの頃は桜って完全に四月のものだったのですが、どんどん開花も、散るのも早くなってますね。
自主企画に出したのですが、タイミングが良かったのか大勢の人に読んでもらえた作品なので気分転換に出しておきました。
なんという話なんだと、びっくりですよね。
書いていた時期が寒かったので永訣の朝の詩を想い出してあんな話になりました。
大昔から同父母のきょうだいで契るのはタブーってなってるんですが、たとえば生まれた時から離れて育っていて知らずにたまたま出逢ったとしても、「なんかな……」と本能でブレーキがかかるものなのか、それとも、知らなければ普通に男女として見做すものなのか、ちょっと興味があります。確認のしようもないのですが。
異父母ならOKなんですよ。むしろ古代では積極的に結婚してたくらい。
同父母のきょうだいが契ると、よっぽど赤子に影響があったとみえて、これだけは昔からタブーなんですよね……。でもタブーなだけに、そこにドラマがありますよね。
ところで、つくもせんぺいさんの元ネタは「九十九せんぺい」ですよね。このお菓子、地元の人も「せんぺい」と発音するのですか?
他の地域なら「せんべい」なのに。
読んで下さってありがとうございました。