第8話 領主との会話
模擬戦があってから2週間後僕はキールとかなり仲良くなっていた。
「キール。今日の僕の用事はなにかある?」
「朝食後、領主様の元に来るように伝えられています」
「そうか、ありがとう。じゃあ行ってくるよ。」
「早速だがダエル、お前には外の世界を見てきて欲しい。明日から2ヶ月間ムードンシール王国へ言って欲しいのだ。」
「何故、ムードンシール王国へ?」
「私はムードンシールの国王と学生時代からの友人でな。最近魔物の発生が多発しており手に負えない状況となっておるのだ。」
「だとしてもなぜ僕を?」
「襲撃事件の時を初めとしてお前はかなり強くなってきておる。先日の模擬戦では手を抜いていただろ?」
「気付いていたんですか?」
「もちろんだ。最後に魔法を解除していたのは分かっておるぞ。」
「そして、決めつけはダエルの武器適正にもある。
私が暇な時歴史の本を見てみると最初の皇帝は武器適性がペンと記されておった。これは何処にも出ていない情報だからな。口外はしないように。」
「最初の皇帝って、魔王を倒した人ですか?」
「そうだ。ダエルには魔王を倒す力があるというのだ。」
「キールを連れて行ってもいいですか?」
「あぁ、キールはダエルの世話係だからな。向こうの国王にも話をつけておく。」
「それでは頼んだぞ。 」
「ありがとうございます。行ってきます。」
バタンッ
ペン使いの勇者 きりだん @kiridan
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