Vtuberにはゲームの腕前が必要

これはとなりの宮川さんが人気Vtuberになるための会話の特訓をする話。



無口な宮川さんと話せる時間。それは朝の教室で二人きりのときだけ。僕は今日も宮川さんと話すために早めに家をでる。



教室につくといつものように宮川さんは本を読んでいる。「おはよう」そう挨拶するがいつものように彼女から返事はない。。



僕が小説を読んでいると。彼女が話しかけてきた。


「Vtuberのゲーム実況を見たことはある?」


「あるよ。僕はFPSのゲームが好きだから、よくAp○xとかやってるVtuberを見たりするよ」


「そう。ちなみにゲームはよくするのかしら?」


「そうだね。休日は部屋にこもってゲームをしているよ」


「してそうな顔してるもの」


「してそうな顔ってどういうこと!僕の顔はそこまで暗くないよ!」


「まあ、あなたの休日なんてどうでもいいわ。今度ゲーム実況に挑戦しようと思うの」


「へー。ちなみに何のゲーム」


「今流行りの「エル伝リング」よ」


「絶対にやめたほうがいいよ!へたしたらこちらの心が折られるかもしれない危険なゲームだよ!」


「でもたかがゲームでしょ。私だってぷよぷよとかテトリスくらいならやったことはあるわ」


「絶対にやめたほうがいいよ!今のセリフ「なんだただのガキか」くらいの死亡フラグだよ!」


「あなたたまに意味のわからないこと言うわね」


「今の言葉、オタクの人にいってはいけないことばランキング第3位くらいだよ!」


「もうじゃあ何のゲームをすればいいのよ」


「そうだね、好きなゲームとかはあるの?」


「ぷよぷよとか」


「他には?」


「テトリスとか」


「他には?」


「マインスイーパーとか」


「やってるゲームがうちのおばあちゃんと同じレベルだよ!Vtuberという最先端のエンタメをやろうとしている人とは思えないよ!」


「しかたないじゃない。ゲームなんて買ってもらえなかったんだから。うちの家は厳しくて勉強ばかりさせられて。だからもう一人の自分になって楽しそうに生きてるVtuberになりたいのよ」


「そうだったんだ。ごめん。もっと考えてみるよ。ちなみにぷよぷよはどのくらいできるの?」


「なんか一回やって出来なかったからやめたわ」


「一回でくじけてたらだめだよ!そんなんじゃエル伝リングなんてやったら即台パンだよ!」


「いや、やっぱり、私はエル伝リングをやるわ。人気Vtuberになるって決めたもの。どんなに時間がかかっても必ずクリアして見せる!」


「宮川さん・・。ちなみにこれがエル伝リングの実況動画だよ」


「・・・I am Dead」


「やっぱりだめだったよ!」


宮川さんとの特訓は続く

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