サイドストーリー 1話
家に着いた。やっぱり家が1番落ち着く。今から何をしよう。
たまには読書でもして心を落ち着かせようか。今日あった色々なことを整理しようか。考えたいこと、やりたいことともに山ほどある。
母からメールが来た。
『いい加減仕事見つかったの?』
『見つかった』
『なら良かった。しっかり働きなよ』
母も安心してくれたようだ。
父は単身赴任していたため、実質女手一つで育ててくれた母は職が見つからないことをずっと心配してくれていた。
少々法に触れても捕まらなければいい。そう思い直すことにした。
そもそも職がないのはあのせいだ。あれがあったから。
「裏切り」
これだ。
親友に会社の金の横領の罪を着せられた。横領なんてことはよくあることでは無いが、罪を着せられてクビなんてことはきっとよくあるだろう。
だが悔やんでも仕方がないのだろう。止められなかった自分も自分なのだろう。
結局は冤罪だと分かって起訴は免れたが会社に復帰は叶わなかった。
このまま職がなかったら……と思っていた時に就職できたからよかったが、もし就職出来なかったら自殺でもしていたかもしれない。
だが結局は良い方向に転がったんだ。こんな考えはやめてゲームでもやろうか。
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