続1章
前書き
1章予定だったけれど書けず、色々あって続1章ということになりました
「奈那依さん!?」
「あ、知り合いだったの?」
「あれ、石踊君じゃん?」
石踊君?奈那依さんは君付けで呼んでいたか?
「あ、ごめんつい素が出ちゃってね」
なるほど。僕のことを君付けで呼ぶのが素なのか。だがまさか奈那依さんがここで働いているなんて。あの優れた洞察力はここで養ったのだろうか。
「操上さん、なんでこんなの雇ったんですか?」
「聞こえてますよ」
小声だが聞こえている。そんなふうに思われていたんてショックだ。少なからず好意があったのに打ち砕かれた。
「いや、筋がいいんだよ」
「ふーん」
「まあ2人とも仲良くしてくれ」
奈那依さんは僕を見つめた。少し軽蔑の含まれる目だ。まさか嫌われていたのだろうか。愛想が良かったのは外面だけだったと…。
「ていうか、こんなのに違法な仕事が出来ます?」
今違法と聞こえた。完全に聞こえた。
「さあ?まあいけるでしょ」
「ちょっと違法ってなんですか!?」
2人によるとまず、探偵業は個人の権利や利益を侵害したり調査結果が違法に使われると知っていながら調査を行うことは違法だという。
説明を聞く限りはグレーな気がする。だがきっといほうなちょうさなどもまいこんでくるのだろう。その仕事にかかわらなければ大丈夫だろうか。
「まあまあ、今日はとりあえず2人とも帰りなよ」
「はい」
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