第4話

予定の時間より30分早く着いた。

目の前の建物は相当高いビルで最上階にレストランがあるらしい。

こんな建物初めて入るぞ。


内装は思ったより和風な感じでいろんな木がガラスケースの中に植えて合ったりした。

正直俺は場違いなのではないだろうかと思うほどである。

周りを歩く人達は基本的にスーツやドレスと言った正装だ。

そこに制服で髪すらセットしてない普通の男子高校生がいる。

俺って…めちゃくちゃ場違いじゃないか?!


よし。


「父さん少し時間はある?」

「まぁ10分くらいなら大丈夫だと思うぞ」

「わかった10分な。ちゃんと間に合わせるよ」

「何をするか知らんがちゃんと間に合わせろよ?お相手さん遅れても絶対許してくれると思うけど、印象良くな」


父さんの言葉を聞いて安心した。

どうやらお相手さんは優しい人らしい。


トイレに入って鏡の前に立つ。

へぇヘアセット用の道具があるんだ。

これはありがたい。

ありがたいけど、高級なホテルは基本あるのか?

まぁいいか。


時間は有限だしさっさと仕上げてしまおう。

手にワックスを馴染ませながら広げていく。


意外と髪の毛長くなってきてたのか。

これじゃ椎名さんたちに女の子扱いされても仕方ないのか。

背も低いし、女顔、挙句の果てには髪も長いと来た。

これじゃまるで女の子じゃないか。

はぁ、つらい。


あっ、もう時間じゃないか。

そこまでしっかりセットできてないけど最初よりはマシだろう。

さぁ父さんのもとに戻るか。


「お、戻ってきたな、髪をセットしてきたのか」

「まぁそこまでしっかりはできてないけど」

「帰ってきたときよりは全然マシだぞ、まぁ男前ではないけどな!はは!」


おいおい、普通息子のことバカにするか?

少し女顔だからって、はぁ。

自分の心配より父さんの心配をしたほうが良さそうだぞ。

お相手さんに迷惑かけ内容にしないと。





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遅い時間の更新となってしまいました。

できる方で良ければこのぐらいの時間帯に更新してくれると嬉しいよって言うコメントをしていただけると嬉しいです。

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