第18話0か100かの世界



4ヶ月後


拓矢「はぁ、はぁ、、売れねぇ、、物件、見込みは、、来週のアポ決まらなかったらどうしよう、、」


拓矢の貯金は50万以下になっていた


あの歌舞伎町の駐車場のアスファルトに倒れた次の日


久山「俺がいてもお前甘えが出るだろうから俺は地元の博多にしばらく帰る、最近はリモートで仕事回るしな、あばよ」


それから、、売れない、、


益田から少し金を借りていた。

益田「今月もボウズ0かよ、まぁいいけど利息分払ったらジャンプしてやるよ」


拓矢「いつもすいません」


益田「お前は一生俺に利息を払い続けるんだ」


八方塞がり


その時電話が、、久山だった。


久山「よぉ久しぶり、調子はどげんね」


拓矢「お久しぶりです」


久山「お前00って会社知っとぉ?昔の知り合いが勤めててね中国人の人でお前と同い年の28歳だ勤続6年独身、年収は軽く1500万近くある」


拓矢「へ、、00ってあの年収ランキングに出てくる00ですか?」


後ろから女の少し喘ぐ声が聞こえる、博多で遊び歩いてるのだろう


久山「その人大阪に住んでるから東京来た時や大阪まで新幹線で話しにいって接待してこい、交通費とかお金は益田が持つから、俺は博多で忙しい」




事務所に戻り益田に話す


拓矢「なんでそんな人と久山さん知り合いなんですか?しかも中国人」


益田「あいつ過去上海に住んでたからな、何気に中国語英語話せるぞ久山は、俺の友人の中国人が東京拘置所行ったときも通訳頼んだからな」


拓矢(なんで、、あんなチンピラが、、俺、、K大出てんのに、、)


意外な一面に少しへこむ拓矢


連絡のやりとりをする、日中交流会というのを久山開いてたみたくそれ繋がり


東京駅で会うことに


陽「初めまして、陽です」

スラッとした体型身なり、話し方、東京駅の雰囲気に合ってる、本物のエリートの感じがした

拓矢「初めまして久山さんの後輩の拓矢です」


同じ年

高学歴


ウマがあった。

東京で知り合いが少ないのも相まって毎日の様に遊びに付き合った、温泉に行ったり美味いものを食べたり、そして拓矢は思う


久山無しで契約出来るんじゃね?


何度か交渉材料を持っていくも決まらない

大阪の物件も勧めた、かなり金になるからだ。


久山から現況確認の電話が来てたがはぐらかした


久山「おいそろそろ益田に繋げ、いつまで接待してるんだ?!」


その時二人でいる時後ろから


益田「どうも久山とは10年以上の付き合いで同期の益田と申します」


陽「あ、はい宜しくお願いします」


後で聞くとしびれを切らした久山が益田に現状伝えたらしい。


その後2週間後契約

拓矢は蚊帳の外で接待要員だけだった。


久山に電話をかける

拓矢「僕は、、噛ませ犬だったんですか?」

久山「そうだよ、それしか役に立てねぇだろ」

拓矢「今回の報奨金6:4の割合でお願いします」

久山「お前が4か了解大人になったな」

拓矢「いえ僕が6です」

久山「不動産業界は源泉が1番だふざけんな、第一お前長い時間接待してた割には決めきれなかったじゃねぇか!どの銀行通してどの物件買って報奨金どのくらい入るか知ってんのか?」

拓矢「長い時間色々接待しましたし、なんで久山さん博多にいるんですか?女遊びしかしてないじゃないですか?!」

久山「1000万」

拓矢「はい?」

久山「本当に何も知らねぇんだな、俺らの取り分だよ、マンション7部屋買ったんだよ。お前中国だと平等に分けても殺し合いになるのとか普通にあるぞ」


その後益田の仲介で折半になった

500万貰う拓矢


益田「チームプレイだ、源泉なのに折半した久山に感謝しろ」


拓矢「おおおおお!!」


しばらく生活出来るっっ!


その時

久山「久しぶり只今東京に戻ったぜ」


なんか博多の借りてた賃貸に金貸した先輩からカチコミにあったらしく東京に戻ってきたと


益田「お勤めご苦労って奴だ久山、パクられた経験ある俺が言うのもあれだがお前の先輩の大橋さんには俺がなしつけといた」



久山「おい拓矢!不動産の売買の世界なんてな、0か100、勝ちか負けしかないんだよ!!死線くぐれやおら!」


蹴りが飛ぶ


拓矢「うっ!痛いけど、、嬉しいです、、お帰りです、、すいませんでした」


それから半年後

あの世界中に住む人々が困惑するウイルス


「新型コロナ」


が日本に蔓延する。











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