第10話固定給は麻薬




裁判所

保健所

警察署

反社と近隣住民

大人による痛い洗礼を受けた拓矢


拓矢「俺が30過ぎ位の年齢ならここまで執拗にやられなかっただろうな、、このガキっていう感情が全面に出てたし」



独り言をつぶやく


幸い民泊で稼いだ金がそこそこある。


商売をやった事がある人ならわかるかもだが

時間で働き得るお金

と商売で得たお金は違う

固定給は麻薬みたいな物で世の大多数の人はそれから抜け出せない人が多数。

またまともに時給で働くなんて馬鹿らしい

また何かで当ててやる


獣道に入るとおいそれと抜け出せない

久山も会社や事業潰したとしても一時的に生活の為に時給で働くかも知れないが

100%また起業するだろう。


拓矢も自営業の渦に飲み込まれていった。


そうだ身近に30過ぎの大人がいる。

久山だ


大人を盾に交渉したりすれば年齢のハンデはいくらか無くなるんじゃないか?

俺はあんたの部下じゃないですという態度取る拓矢だったが、

頭を下げてでも大人を利用する思考になっていた。


久山「久しぶりだな、何どうした」


今まで起きた事を話すと


上機嫌で久山「何?裁判起こされた?ははは!いいねー、やるじゃねぇかよ、その矢板って奴も根性ありそうだな、大家直なら安心しろブラックリストに載らねーから」


いつもこいつは人が真面目に話すと茶化す、、


拓矢「笑い事じゃないですよ!大変だったんすよ、僕に管理できる物件とかありますか?お願いします!」


久山「お、いいな丁度人手が足りなかった所だから一人紹介すんよ最近飛んだ奴がいてな」


拓矢「有難うございます、宜しくお願いします!」


久山「若いやつが年配の人と対等に事を進めるには修羅場をくぐるしか無いぞまぁ頑張れや」



それから

港区山手線田町駅から歩いて徒歩15分の所の20階以上はあるマンションに拓矢は赴いた。


拓矢「港区か、、六本木は来たことあるけどここは初めてだな」


高層ビル、サラリーマン、池袋と違いお金を持ってそうな人が多い


チャイムを押す

すると小柄なスキンヘッドの飄々とした男性が出てきた

石巻「どうも初めまして石巻と申します、久山さんからの紹介の拓矢さんですよね?上がってください」


久山の知り合いの人だから怖い人を想像してたから意外だった。



石巻「あらかた久山さんから聞いてますけど今ってどんな生活ですか?」


拓矢「久山さんの所に15000円で住んでまして民泊で裁判所や保健所とかやられて今物件撤退してぷらぷらしてます」


石巻「いいですねー、空室で困ってる物件が2件ほどありまして良ければ今から見ますか?」


拓矢「宜しくお願いします!」


駐車場に行く

BMW、、?高級車だ


石巻は物件を一通り案内した


1.田町駅徒歩10分の再建築不可の二階建て一軒家


2.日暮里駅徒歩15分

狭い個室が合計15部屋、満喫の様な仕切りの一軒家


石巻「田町の方客付けしてほしいんですよねー」


拓矢の心境(民泊は、、儲かるんだなこれは俺にとってチャンスだ)


拓矢「是非やらせてください宜しくお願いします」








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