第11話自営業は基本弱肉強食の世界



田町の物件は

1階吹き抜けだだっ広いスペースとトイレ

2階に風呂とトイレと個室1つ

という大体合わせて65平米くらいの家だった。


民泊はやっていたが正直どうすればこの物件で稼げるかわからない、知らない街、広いスペース



港区田町

しばらく住みこむ拓矢

この街はサラリーマンだらけで生活してる人もいるがスーパーもマルエツプチという高いスーパーしかない。

夜になるとトッポい勝ち組っぽいスーツの男と池袋にいるような品の無いキャバ嬢では無く、高そうな物を身に着けてるお金が好きそうな女がマンションに入っていく。


銀座辺りで水商売してるのか着物を来たおばちゃんが運転手付きで自宅に帰る様子なども見る。



そんなthe東京的な街並みだった。金money

な世界。


東京タワーを見ながら


拓矢「いつか奴等の足元に札束叩きつけれる様になってやる」


初月の売り上げは7万くらいだったのだが


石巻「いや、この利益だと赤字で倒産ですよ、亀戸の物件だと売り上げこのくらいでーどうにかなりませんか?」


なんだよ詰めかよと思う拓矢想定内だが


拓矢「んー集客するにしてもベッドや布団家具とかお金かかるじゃないですか来客のWiFiも自腹だし労働力も自腹ですよ」


基本大人を信じない世代の拓矢


石巻「費用は領収書持ってくれば即金ではらいますからなんとかしてくださいよ、僕はね拓矢さんに賭けたんですよ!」


電話は終わった。


賭けた、、、か

その後矢板から電話がかかってきた。


矢板「久しぶりです拓矢さん、今何してるんですか?東京に上京しました」


拓矢「おい、、よく電話かけれたな、、、あの民泊事件で裁判所行くハメになるし大変だったんだぞ、、」


矢板「まあまあまあ、その件はすいません、これから飯どうすか?」


田町駅喫茶店で色々状況話したあと物件を矢板に見せた。


矢板「おお!!ここ超やべぇじゃないすか?俺の身長が180センチだからえーと」


寝転がり図る矢板


矢板「二段ベッド7個入れたら14人収容出来ますよ1人一泊2500円だったとしたら満員で1日35000円30日フル稼働なら、、、月100万超えますよ!!」


拓矢「あのさ、、、前の民泊の時から思ってたけどさ、、俺お前のその非人道的なやり方どうかと思うのよ、それは止めようぜ」


-----------------------------------------------------------------------

過去拓矢と矢板はゲームセンターに行ったとき

矢板「ここのゲーセンのトイレ広いなここ二段ベッド入れれば稼げるんじゃね?」


-----------------------------------------------------------------------


とこの様にぶっ飛んだ思考の矢板

その方式のおかげでトラブルに見舞われ裁判所や警察署に行くハメになった拓矢



矢板「杓子定規な事言ってるけど何の為に上京したんすか?拓矢さん」


拓矢「なんだ急に真顔で」


矢板「東京って金が無いと正直つまらないじゃないですか?この物件別にその石巻って人が買ってる物件でしょ?あんた大卒かもだけど俺高卒だし反則してでも金稼ぎたいです。」


次の日拓矢は石巻に電話をかけた。


拓矢「ムーンっていう二段ベッドメーカーにも問い合わせましたが7個と通販のニトリの布団セット14組買ってください」


計画を伝える


石巻「了解ですすぐ手配します、しかし大胆な作戦に出ましたね流石久山さんからの紹介だ」


あの久山と一緒にされたくは無いが自分の中の魂を売り飛ばした瞬間だった。

これから俺はどんどん黒くなる


矢板は日暮里の物件を管理するようになった。



結果田町は月に平均60万の利益を叩き出すようになった。

取り分で15万くらい貰った拓矢


石巻「いやー有難う御座います、他の物件も色々頼もうかなと思います」

心が踊る 

こんな物件を後3つほど管理したら年収1000万余裕で超える


久山に電話した

池袋を引っ越して石巻の物件に行こうと思ったからだ


久山「そうか久々に少し飲むか」


指定された場所に向かう

池袋平和通りを川越街道に行かないくらい真っ直ぐ行った所の居酒屋だった。


ガラガラと戸を開ける


久山「よう少年」


慣れた感じで飲む久山がいた。

酒を飲む

拓矢「いや、久山さん紹介してくれたお陰です有難うございます。んで池袋は離れようと思うんですけど」



久山「そうか、それもいいんじゃねぇか、石巻さんから聞いてるがえーと紹介料が20万って言いたい所だが15万にまけといてやる

後毎月15000円は石巻に言って引いておくから安心しろ」


拓矢「へ、、、、そんな、、」


少し眼光が鋭くなり


久山「今日石巻から金貰っただろ?よこせ」


カツアゲに遭うかの様に15万を久山に渡す拓矢


拓矢「いや、、紹介料なんて聞いてないし、久山さんのおかげもありますけど余りにもひどいですよ、、俺だって集客とか色々頑張ったし、、」



久山「俺のメリット考えろ坊っちゃん、自営の世界は全てがそうじゃないが基本ボスと手下と敵とこの三つだけと考えた方が楽だぞ。なんだ不満そうな顔だな」


拓矢「汚いっすよこんなの」


久山「俺だけじゃなく会社や国家も、みんな小汚ねえ物だろ、立派そうな顔して結局お前も皆も自分の事しか考えてない。俺はそんなサラリーな奴らと違って偉そうな顔はしてないぜ」



「相手が俺でよかったじゃねぇか」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る