第8話謄本に載らない闇
拓矢「本当ですか?見たいんですけど!」
銭湯のおやじ「じゃ嫁ともうそろそろ交代するから見るかい」
まず銭湯の建物の一部屋
75000円1ルーム
鉄筋コンクリート
池袋駅徒歩15分
もう一つボロアパート2階
内装はまずまず
奥行きのあるタイプの2K
70000円
銭湯のおやじ「借りるなら連帯保証人つければ初期費用は家賃の2ヶ月分で140000円でいいよ、不動産屋に仲介取られたり広告打つの高いからさ」
拓矢「有難うございます!」
悩む、、、広い所がいいよな運用すんなら
東京のベッド1つのスペースにお金を払ってるからスペースの貴重さは身に沁みてる
悩んだ末
広い方にしようとする
初期費用は
大体100均で細かい物3000円分
布団4組30000円くらい
冷蔵庫、電子レンジ等
借りる費用と足すと合計で30万位
出せなくもないがギリだな貯金と思い
久山にお金を借りようと飯に誘った
池袋2丁目劇場通り沿いのモリバコーヒー横洋食屋
久山「お前が飯なんか誘うなんて珍しいなここのハンバーグは上京してからお世話になってんだよ」
拓矢「実は、、久山さんに折り入って相談が、、民泊やるんで35万貸してください!」
久山「ほー別にいいよ」
大人に相談してよかったとほくそ笑む拓矢
(どうせ久山は色々悪い事して金稼いでんだろ、その腕につけてるロレックスだってどんな事して稼いで買ったのか35万くらいのはした金、若者に投資しろよ)
久山「まず朝電話とメールで1日の予定の報告と日報、そして夜に報告のメールと1日の反省点送れ、1日でもサボったらお前の親とかから全額回収するし追い込む」
拓矢「へ、、、それって必要なんですか?」
久山「紙で報告して字が汚えとかでローキック飛んでこないだけマシだろ今メールで済むから便利だよな財布の中身とかも毎日チェックされないし」
拓矢「わかりました、、」
久山「あと返すのは合計50万だ、民泊儲かるんだろ?今からその額面で公証役場行くか」
拓矢「え、、それちょっと待ってください」
ミリ単位で顔を近づけて睨みながら
久山「金が無いってのはこういうことなんだよ、、自分の尊厳やプライドを守りたいなら不利な条件突きつけられたくなかったらそんぐらいの金自分で出せよ、、クソガキ」
拓矢「すいませんでした、、」
結局借りなかった。
どんな過去送ったんだよあの野郎、、ケチ
そして自腹でスタートした、貯金はほぼ無いからコケれない
写真を撮り民泊サイトに出した
最初のお客はアメリカから来た黒人二人組だった。
凄くいい人で5日泊まり五万円稼いだ
色々案内してチップも貰う
拓矢「おお、よし上手くいくぞこれ!!」
1ヶ月半で投資分を回収した。
月収で30万円以上
福岡で正社員しても新卒15万くらいだ手取り
才能あるんじゃね俺?
と舞い上がり久山に電話した
拓矢「いやー僕今月30万以上稼いでますし久山もやってみたらいいんじゃないですか?なんなら教えますよ」
久山「昨日池袋で入ったラーメン屋の名前思い出したよ、無鉄砲、正に今のお前のことだな」
拓矢「はい?どういう意味ですかそれ」
久山「謄本には書いてない闇があるよ、ま、気をつけて、地獄は意外と天界に潜んでる」
それで電話は切れた
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