第4話悪を倒すのはそれ以上の悪


チンピラ達「とりあえずさ、俺等に本格的に暴行する?まだ若いしサツの世話になりたくないなら誠意って物があるだろ?周りに迷惑もかかんだろーし、後日連絡するわ」



渋谷駅深夜

同級生の大濠と高宮は連絡がつかないし戻らなかった



歩いて池袋まで帰る


力無くベッドに横たわる拓矢

そして昼近く電話の音で目が覚めた。


チンピラ「あー診断書取ったよー良かった良かったむち打ちになってたみたいでさー、んでどうする?」


拓矢「昨日はすいませんでした」


チンピラ「言葉だけで済むなら便利だよね、ただ誠意見して欲しいから事務所まで来れる?」


拓矢「いやお金とか無いですし、きついですすいません」


チンピラ「お金なんか請求してないよ、まぁそれで片付くなら止めないけどさ、親とかに相談してみなよ、ただ住所も職場も抑えてるから好きにしなよじゃまた明日電話する」



それで電話は切れた


住人阿武「大丈夫?聞こえたんだけどなんか物騒な感じの電話だったけど」


同じ部屋の阿武さんが心配してきてくれた


拓矢「あーどうしよう地元の友人の弁護士に相談してもこれ以上はお金が発生する頑張ってだし」



阿武「久山さんに相談してみたら?俺昔ビットコインの詐欺の先輩からお金請求されたときよく相談してたから」



久山、、、なんか茶化してきそうだし相談したくない、、だが背に腹は代えられないし助けてくれるかも分からないが電話してみた。



久山「久しぶり、なんだ?はいはい」


事情を話す


久山「1つ忘れてる事ないか?」

拓矢「はい、、なんですか?」


久山「家賃だよ!毎回遅れ遅れで払ってんじゃねぇ!そいつら家に来ても面倒だしお前が家賃払えなくなっても癪だから手伝ってやんよ!ただ今千葉物件いるから本当に困ってんなら柏まで来い」



意外に快諾された。家賃払う度に不労収入得やがってとか思ってたが意外と大変かもシェアハウス運営。


柏駅ドン・キホーテ前


また車で現れた車内で事情を話す

久山「ふーん拓矢お前マエある?」

拓矢「マエってなんですか?」

久山「前科だよ」

拓矢「いや無いですよ!」

久山「なら怖がる必要ないじゃねぇかはは」


この人トラブル慣れしてるけど毎回笑いのネタにするのも性格悪いし神経イかれてる



話はこう

奴らは累犯性があり後日としたのも警察を大濠と高宮にもし呼ばれたら困るから身分証抑えてすぐハケた。

弱そうな育ちの良さそうなすぐ頭下げそうな奴を狙ってると



笑いながら久山「しっかし赤の他人の俺がこんな事件手伝って何で高校の同級生に裏切られてんのよ、お前が薄っぺらい付き合いしかしてこなかったんじゃねぇか?」


拓矢「それ、、言うの勘弁してください」

国道沿いのコンビニの駐車場に車は停まった

久山「ここから奴らに電話かけろ、そして俺はお前の兄貴の友人という体で代われ」


チンピラ「はいもしもし」

久山「どうも拓矢の兄貴の友人ですが粗相しちゃいましたかね」


丁寧な口調だが両方怖い

チンピラ「お前何の関係だてめぇ?部外者ひっこんでろよ」

久山「こいつが粗相したんなら警察に被害届むち打ちの診断書と一緒に出してください、ただこいつ初犯すよ」


、、、、!

え、俺警察のお世話になるの?、、

拓矢の顔も青ざめる

その時拓矢の目の前に紙を出される


(少し演技に付き合え大丈夫だから)


チンピラ「オタク本当にこいつの兄貴の友人?俺はただ誠意が見たいんですよ本人代われます?」


久山「大丈夫です、本人が胸ぐら掴んだのは確かだと思うのでその辺はこちらから少し今本人横なんで確認していいですか?それから代わります」



久山の目つきが変わる

久山「お前何他所様に迷惑かけとんのよおい!」

車の椅子を殴りダッシュボードを叩き威圧される拓矢


拓矢の心中(演技だとしてもやり過ぎだろ怖ぇ、、)


久山「お前捕まってこいや!おもしれーから、兄貴には言っておくからよ!」


電話を代わる

カンペ

(ひたすら謝れ)


拓矢「すいませんでした、、本当にすいませんでした」


チンピラ「とりあえず、、また後日こっちから連絡する」


後ろから久山「もしあれなら俺も付き添うんで詫び入れに行かせてください」



そして電話が終わった。


拓矢「演技だとしても痛いですよ、、」

久山「いいじゃん10万くらい浮いたんだから」



話に寄ると

暴行罪は初犯だとそんなに立件される事がない、胸ぐら掴んでも確かに成立するが、相手方が警察のお世話になってるタイプなら

傷害だとしても示談で10万円で片付く事が多いしすぐ釈放されるとのこと。


拓矢「有難うございます、缶コーヒー買ってきました」

久山「謝礼缶コーヒーかよまぁいいや何でお前がこんな目にあったか教えてやろっか?」


助けてくれたのは嬉しいが相変わらず嫌な話し方してきやがる。


拓矢「俺が真面目で弱そうに見えたからですか?」



「お前が世間や人をナメてるから、周りの人もお前の事ナメてんだよ」







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