黒猫と人魚の思いが優しくて、切ない気持ちになりました。
王子の無神経さに、後ろからハリセンで殴ってやりたくなりましたが(笑)、王子の願いは叶ったのか、良い紅茶と巡りあえたのか、とても気になりました!
王子のおばかさにくすりとしながらも、最後はしっかり切ない、心揺れる素敵な作品でした。切なかった賞に推薦します。
好きです。人魚の持つ絶大な力と、黒猫という小さなものに傾ける心の対比がいいですね。
黒猫を気遣う人魚だったからこそ、黒猫も最後まで喋ることなく共にいることを選んだのだと思うとじんときます。
あ、あと、人魚の魔力で大量繁殖する巻き貝が地味にツボでした……!
穏やかな始まりが、やや物騒な展開になり、最後はしんみり。
美しい情景の中に、生き物の優しさと傲慢さ、愛ゆえの苦しみが見て取れる素敵なお話でした。
読めて良かったです!
新しい人魚姫の物語ですね。すべてを理解し、人魚姫と一緒にいるために喋ることの無かった黒猫が賢くて、愛おしくて、少し悲しい。黒猫ちゃん、精神イケメン王子様ですね〜。
ところで本物の王子様のお国は傾かずに済んでるのかな
切ない友情がしみますね。童話のような空気感で心地良く読めました。
走れメロスのようだなぁ、からの度肝をぬくファンタジーだなぁと思っておりましたら(ほめ言葉ですからね?!)、最後は童話を読んでいるようなゆったりとした心地になりました。
王子も巻き貝も人魚も黒猫も、何だか宿命を感じてしまいます。
なんて切なくて美しいお話。語りも滑らかで絵本を読んでいるような心地になりました。