第31話 再び商業エリアへ

「だ、大丈夫だ。危ないことはしない。ただ商業エリアに行くだけだ。な?コープスさん」

「そうですよミナキ。私達は商業エリアに散歩をしに行くだけです。それに危険なことをしに行くと言っても魔物と戦うようなことはありませんよ」


 コープスはミナキに言うとミナキは少し黙った後


「2人ともここでまってるの!」


 ミナキは俺たちに言うとマリダさんの宿屋がある方面に向かって走っていく。

 数分後ミナキは服装を変えて戻ってきた。買い物をしていた時は上半身は白い服に下は茶色のズボンだったのだが、着替えてきて服は一色黒の服に変わっていた。


「な、なんだその服装。そんな着替えてどこに行くんだ?」

「もちろん2人についていくの。そのための服なの」


 俺たちについてくる?危険だぞ?


「危険は承知なの。でもミナキは2人の役に立ちたいの!」

「役に立ちたいって。君は十分私達の役に立っているよ。マリダさんの手伝いもしてくれてる。十分なくらいさ」


 ミナキの不幸はいかされていた。マリダさんの宿屋での老朽化でもうダメな床などが不幸で抜けたり屋根がかけたりと全てマリダさんに当たっていたがマリダさんは全部わらいとばしていた。


「ミナキは2人のおかげで救われたの!不幸があってもマリダさんと2人は気にしない。ミナキは本当に幸せなの!だからその恩返しがしたいの!」


 ミナキは興奮気味に言うがふーむ。どうしたものか。俺だけの判断では決めれないからなぁ。


「連れてってやんな。2人とも」


 俺が悩んでいるとミナキの背後からマリダさんが現れた。


「マリダさん?どうしてここに」

「そりゃなんとなくあんたらがミナキを連れていくのを悩むと思ったからさ。大丈夫さ。ミナキのことはあたしが保証する。カスマよりは強いってね」

「いやいやいや。俺の実力見たことないでしょ」


 俺はマリダさんに言うとマリダさんは豪快に笑いながら


「あっはっは!この前の借金取りのとき普通に負けてたじゃないか。あれでおおよそは予想がつくよ。だからカスマの護衛にミナキを連れていくのでいいとあたしゃ思うよ。コープス」


 マリダさんはコープスに言うとコープスは「それは一理ありますね」と答え


「わかりました。ではミナキには今回カスマの護衛ということできてもらいましょう。この前ミナキに襲われた時のようなパターンもありますから」


 ぐ、うぐぅ。それを言われちゃ何も言えん。仕方ないな。いや仕方ないじゃないな。


「俺の護衛、頼りにしてるよミナキ。迷惑をかけてすまない」

「大丈夫なの!迷惑じゃないの!恩返しなの!」


 ミナキはとびっきりの笑顔で俺たち2人に言った。

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