第12話 天才と平凡 3
012 天才と凡人 3
「ここの宿屋いいな。特に君。いいな」
コープスはマリダさんを指差して言う。ま、まさかコープス、お前
「ほれたのか。コープスさん」
「あらいやん。でもごめんなさい。私には主人が」
「何を勝手に言っている。違う。この都市はもはや勇者に支配されていると言ってもいい。都市内部のやつらはほとんどが腐りきった奴らばかり。あなたのように勇者パーティーに媚びをうらない奴が少ないと言ってもいい。私の泊まっている宿もそうだ。私は勇者に気に入られているようでな。やつの言った宿屋に泊められている。だが今日からはここに泊まろう。私としてもその方が都合がいいからな」
コープスはマリダさんに言うとマリダさんは嬉しそうに
「本当に泊まってくれるのかい!嬉しいねぇ。勇者パーティーの奴らのせいでこの宿屋には誰も泊まりに来ないどころか嫌がらせの電話とかきたりしてもう本当にやばいと思ってたんだよ」
「ああ。今日の夜から早速泊まらせてもらうよ。荷物置いていくね。後カスマ。これからギルドに行くよ。パーティーの申請しないと」
コープスは俺に言った後マリダさんの宿屋に荷物を置き、冒険者ギルドに向かう。
「冒険者ギルドに向かおうとしたけどやはりカスマ。君の装備を整えた方がいいか?」
コープスは俺に聞く。正直その方が助かるがだが金がないんだよなぁ。生憎と。
「金がないから仕方ないよ。お金が貯まってから自分で買うよ」
俺はコープスに言うとコープスは俺の手をとり
「決めた。先に身なりを整えよう。金なら私が出すから安心してくれ」
急にどうした?なんか考えるとか言って俺の意見を言うとのりきになったりして。でも申し訳ないからな。やっぱり
「大丈夫だよ。コープスさん。そのお気持ちだけでも嬉しいから。はやくギルドに行こう」
「・・・わかった。無理強いはよくないね。ギルドに向かおうか」
俺は言うとコープスはギルドに一緒に向かうがコープスはさっきより声のトーンがあきらかに落ちていた。そんなに楽しみだったのだろうか?
俺とコープスはギルドにつきギルドの中に入るとギルド内部で酒を飲んでいた冒険者の1人が
「これはこれはSランク冒険者のコープスさんじゃありませんか。その隣にいるやつは奴隷ですか?あなたのような人でも奴隷を買うんですね。ぎゃはは!」
絡んできた冒険者は下品に笑いながら言うとまわりで飲んでいた冒険者達も俺の格好を見て笑っていた。ギルド内部で大笑いしていた冒険者達のうちの1人絡んできた冒険者に対しコープスは首元に剣をつきつけ
「口を慎まないと殺すぞ?」
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