第9話 冒険者になりました
受付嬢の人はコープスの自慢をしながら俺に嬉しそうにいうと俺は受付嬢に
「すいません。冒険者の試験合格するための薬草をつんできたんですが」
「あ、そうですか。無事摘んできてくれてよかったです。正直バルンさんに任せるのはあれでしたけどあんな人でも一応残ってくれた人でしたので。ですがもう冒険のランクが高い方はコープスさんしかいませんね」
受付嬢が寂しい目で言うと俺は
「大丈夫ですよ。俺はこの中央都市に骨をうめるきもちで過ごしますから」
「ふふ。それは嬉しい話ですがランクをもっとあげて言ってくれた方が嬉しいですね」
受付嬢は笑顔で俺に言う。これは手厳しい。
とりあえずは薬草を渡すと俺は冒険者に必要な書類などを書かされた後受付嬢に「また明日来てください」と言われ俺はギルドを後にする。一応試験クリアの報酬で宿代ぐらいはもらったけどどうしようかな。マリダさんのとこに泊めてもらってとりあえず1日分
「君。そこの君」
俺は考え事をしながらギルドの外に出るとギルドの外ではなんでか知らないけどコープスが待っていた。
「あ、さっきは助けてくださり本当にありがとうございます」
「気にする必要はない。私にとってはあれは気にすることではないから。それよりも」
コープスが俺の前に手を出して
「君。私とパーティーを組まないか?」
・・・え?パーティーを組む?誰と誰が?ってか冒険者なりたての俺になんでそんなことを?
「あ、あのー。冗談とか?からかってるとかでもないですよね?」
「冗談とか私はそんなことは言わない。本当に君とパーティーが組みたいから君を誘っているんだ」
なんで?思考がおいつかない。俺が求められてる?追放されたり馬鹿にされたりの人生だった俺がこんなすごい人に?なんでだ?
「あの、本気ですか?俺は自慢じゃないですけど得意なこととかありませんし何かしらのコネもありませんよ」
「そうなのかい?だがその方がいい。むしろ私は打算があるやつらの方が嫌いだ。私を利用するだけ利用しようとする奴らがこの世で最も嫌いだ。私が、自分で言うのも恥ずかしいが天才とか呼ばれているから冒険者の奴らは皆私を頼るのではなく利用しようとする。君くらいのなりたて冒険者でもな。君のような人を助けたことがあるが助けた後にしばらくパーティーを組んでくれませんかと私に言ってきた。私はそいつのことを助けるためにパーティーを組んだ。だがそいつはAランクにまで上がると私を捨てた。だからこそ私になびくやつなど私は信用できない。だが君は助けた後私にお礼しか言わなかった。だから組んでみたいと思った」
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