第8話 天才 2
俺は薬草を採取した後コープスとガイゼンのギルドに向かい、ギルドについて中に入るとバルンがちょうど受付嬢に何かを話しているようだった。
「なぁ受付嬢のねぇちゃん。あいつつかえねぇから死んじまったよ」
俺がいることに気づいてないのかバルンが言うと受付嬢の方はギルドの入り口付近にいた俺をみて
「バルンさん。ちゃんと仕事はしたんですか?」
「あぁ。もちろんしたさぁ。ちゃーんと金貨10枚分は」
「そうですか。ならギルドの入り口に立つお二方をみてください」
受付嬢に言われたバルンは入り口にいた俺ともう1人、俺を助けてくれたコープスを見て驚く。
「てめぇ。天才。よくも僕の邪魔を」
「何のことだ?それにしてもバルン。君は酷いやつだな。ブラッディウルフの前にこの人を置いて行くなんて。やつはCランク冒険者レベルじゃないと倒せないやつだ。それが群れを成したとなるとAランクくらいの冒険者じゃないと勝てない。君はBランクだというのにこんなまだ冒険者にもなってないやつを置いて行くなど」
「そ、それはなぁ。そ、そう!あれだあれ!冒険者は厳しくないぞって意味で僕は」
「下手をすれば死んでいたかもしれない。いや、このカスマ君から聞いた。最初から見殺しにする気でいたんだろ?」
コープスは淡々とバルンを追い詰めるとバルンは怒りをあらわにした後コープスに向かって大剣を抜き
「う、うるせぇ!黙っとけやぁ!」
「馬鹿なやつだ。自分で言ったことを忘れたのか?私は天才と呼ばれているのだろう?」
コープスはバルンの攻撃をそこら辺に転がっていた瓶を拾って受けとめる。
「ば、ばかな!瓶で大剣をとめるなど」
「私は君たちができないことが簡単にできてしまう。ゆえに私の心は踊らない。熱がない、実につまらない」
コープスは瓶でバルンの大剣をはじいたあとバルンの腹を殴ってバルンを気絶させる。バルンを気絶させた後バルンの体を受付嬢の近くにまで持っていき
「こいつの処罰は任せた。後これSランクの魔物、フォースハンドゴリラの討伐の依頼終わったよ」
コープスは依頼の紙を受付嬢に渡し、ギルドから去る。すげぇ。何だ今の。大剣を酒の空き瓶でわらずにうけとめるなんてびっくりだ。あんなことできる人がいるなんて。
俺はコープスのやったことに驚いていると受付嬢の人が機嫌が良さそうに
「彼、すごいでしょ?彼はこの中央都市、ガイゼンが誇るSランク冒険者、あらゆる魔法を使えて戦いは何にでも勝つ。誰にも負けたことがないのがうり、さらには頭がキレるまさに天才と呼ばれるにふさわしい冒険者、コープス・エランさんですよ」
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