3話
弾をかわしながら、攻撃をする。青髪の男子は重りをつけているのに軽やかな舞いをしている。敵チームの彼も負けじと戦う。
「な、いつもどおりあたらないわけですか……」
「ああ、ガンカタのサバゲーで鍛えられたからな」
ここの世界ではサバゲーに参加できる年齢制限が下げられている。保護者はつかなくてもよく、中学生でも遊べるように安全を確保して楽しめるのだ。
彼は中学時代にとある人から教わりながら、なんども遊んでいたので、その影響かガンカタも扱えるようになった。
「さて、終わらせますか」
青髪の彼は相手の的に狙いを定め、弾丸を放つ。
紫髪の少年は避けようとするも、また一発、弾が撃たれ、避けられない状況。
彼はそのまま命中してしまう。同時に
「く、撃たれたからもう動けないな……。すみません
「へえー、
「大丈夫?
「平気さ、俺がすべて守ってやるよ。つばき」
「
キザっぽい声が聞こえる。つばき達と同じチームの味方のようだ。
「ええ?! 永瀬先輩を?! いつのまに!」
「ふふふ、彼女とダンスしていただけなのに、永瀬さんが僕に惚れてやられちゃった」
キザな男はクスリと笑いながら、話す。
「なわけないだろ!! ぼくがやろうとしたら、こいつに一瞬でやられたんだ!」
金髪のギャルは怒りながら言う。彼女の名前は『
そして、キザの男子は『
「おやおや? てっきり、僕のためにやられたかと思ったよ」
「ちがうわよ! アンタが強くて手も足も出せなかったんだ!」
「そんなに怒らない。お肌によくないよ~」
「誰のせいだとおもっている?! もういい、後でシンをからかいにいこ」
「
彼の発言にどんどんイライラが
「だー! ぼくの真似をするな!」
少し暴れる彼女。それをとめるつばきと司咲。
「永瀬先輩、落ち着いてください。もう模擬戦が終わったので帰りましょう」
紫髪の少年が正気に戻すように、なだめる。
「そうですよ、そろそろお昼なので一緒にご飯でも食べましょう」
赤髪の少女もご飯を誘って春花の機嫌を直そうとする。
「2人ともありがとうー。だけど朝にコンビニでご飯買っちゃったから一人で食べるね。誘ってくれてありがとう」彼女は司咲たちを抱きしめた。
「ちょ! ここで抱きしめるのはよくないですよ!」
「いいじゃない! つばきっちも抱きしめているし」
「そういうことではなく、異性同士でこういうのはよくないんじゃないなと」少年はどぎまぎしながら、やさしく注意する。
「そ、そうですよ。一旦離しましょう?」赤髪の女の子は苦笑いをした。
「だーめー。ぼくたち仲良しだからー」金髪の彼女はやめない。
その光景をみる
「
「そうだね~。僕達戻らないと怒られちゃう~」
「いや、ダンディ厨二病だけでも怒られておけ」
「なんでさ~。べつにいいだろう?」
「俺はお前みたいな態度をしているのが嫌いなんだ。かわいい後輩のためにも代わりに叱られてくれ」
「いつもどおり、僕にきびしいな~。
「というわけで、帰ろうぜ三人とも」
(
彼らは戻り、先生に注意されるも想像よりもやさしい言い方だったのでなんとかすんだ。
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