第2話 小野さんのパンツをカバンに保存した
なぜか俺を狙うヘンタイになっちまった。
理由は一切不明。
まるで古代の神秘であるかのように、謎が多すぎた。
机の中から小野さんのパンツが出てきた。プレゼントのつもりらしい。……いらねぇーよ!? いや、本音を言えば欲しいのだが……こんなところをクラスメイトに見られたら、俺がヘンタイどこか、現行犯逮捕なのである。
明日には全国的なニュースデビューを飾るだろうな。嫌すぎるわッ!
「いろんなことに使っていいからね」
「黙れ、ヘンタイ。てか、小野さん……最近どうしちゃったの?」
「え、なにが?」
どうやら小野さんに罪の意識はないらしい。至極当然のことであると、彼女はこれが日常生活の一部なんだと俺に視線を送った。
……なんだろう、この人には勝てないな。
結局俺は、小野さんのパンツをカバンに保存した。こうするしか、俺に生きる道はなかったからだ。……あぁ、俺もヘンタイの仲間入りか。
――放課後。
小野さんはついに、とんでもないことを口走った。
「ねえ、大久保くん! ノーブラ・ノーパンのわたしと一緒に帰らない!?」
「――――んなッ!?」
大声でそんなことを言ったんだ。
ヤメロ~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!
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