第4話

ロイド「というかお前ら、今回の騒動でランク上がったんじゃないのか?」

シン「ちょっと確認してみる、、、、うわっ!7000になってる!」

ハル「あ、12000になった!よし!これでリースに渡れるぞ!」

シン「そうか、お前、強いもんなぁ、、、俺もお前みたいになれるようがんばるよ!」

ハル「おう!リースで待ってるから、早くこいよな!」


数日後、ハルはリースに進んだ。


シン「俺ももっと強くなって、リースに行けるくらいにならないと!」

ロイド「剣だけじゃ、怪物たちは倒せない。お前が得た特殊能力はなんだ?」

シン「時空変換だ!」

ロイド「時空変換!?ははははははっ!やっぱり親の血は争えないのかもな。」

シン「ん?どういうことだ?」

ロイド「いや、なんでもないさ。時空変換っていうのは、使いこなせないととことん弱いが、使いこなせればとことん強いんだ。」

シン「能力を使いこなす?」

ロイド「そうだ。自分なりに、この能力をどう使うのが最適解か考えろ。そしてそれができたなら、お前はリースになんて余裕で行けるくらいの力の持ち主だ」


山にこもって、ずっと考えていた。

シン「(ロイドの言う能力を使いこなすとか、最適解とかって、どういうものなんだろう)」

急に、目の前が白と黒になった。そして、この空間全ての感覚が、自分の頭に雪崩込んできた。

シン「うわぁぁあっ!」

これだ。これが俺の能力だ。この白と黒の世界を、俺は使いこなさなければならない。もう一度この世界に入り込もうと、ひたすら瞑想をする。

見える世界は白と黒で、何も動いていない。木が水みたいにぐにゃぐにゃと動く。空間が置き換わる。これが、俺の能力だ。

いつもの視界にもどった瞬間に、急に体が疲労感で埋め尽くされた。

まだ自分は、使いこなせていない。

使いこなす、というのは、どういうことなのだろう。

もう一度、白黒の世界に入りこむ。何も考えていなかった。空間を圧縮させる。何が起こるかな程度の気持ちだった。自然と声が出た。

シン「グラスショット」

ドォォォォォォン!

山が吹き飛んだ。失いそうになった気をなんとか繋ぎ、吹き飛び平らになった、かつて山だった所を見る。唖然とした。まだ、今何が起きたのかもわからなかった。

ロイドが駆けつける。

ロイド「何があった?、、、これは、、、」

シン「なんか、能力でいろいろ試してたら、こんなになって」

ロイド「ふはははははは!ずいぶんバカらしい技だな!見たことがあるような気もするが!」

シン「見たことがあるって?」

ロイド「お前と同じ能力で、同じようなことをしてたやつが昔いたんだ。懐かしいなぁ。少なくとも、これくらいの力があれば、リースまでは行けるだろう。」

シン「これが俺の能力を使った技、か。なんかかっこいいなぁ。」

ロイド「ロードでランク10000を越えるには、ヌシを倒さなければならない。ギルドに行って、ヌシの手配書を見てこよう。

2人はギルドに向かった。

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