【5万人記念】チャンネル登録者5万人超えたイケボ【記念配信/新立ち絵】
「めっちゃ可愛かったよ~。また無人島行こうね」
『あ、いや、それは嫌かな』
スレイマンの星:フラれてて草
カルボナーラ:途中までホストみたいだったけど、やっぱ、マコくんはマコくんだった
マコくん最強卍:また出た。キッモ
ビスケット:地雷系アイドル風メイクってどんな……?
阿新目鳥:今度別なゲームやってほしい~
『無人島は嫌だけど、コラボしようね~』
「そんなこと言いつつも、コラボ誘ってくれるってことは、そう言うことでしょ~?」
『いや、マジでもうあのゲームはイヤ。面白かったけど、めちゃくちゃ理不尽に死んでばっかりだったもん』
「次は守ってあげるからさ」
『かっこいい声で言っても誤魔化されないし!!』
スレイマンの星:また、罰ゲーム付きでやってほしい~
豚の餌:ギャルの叫び声も楽しみですぞ
「ちなみに、次コラボするとしたら、何がいい?」
『えーなんだろ? でも、またなんかゲームやりたいかも』
「じゃあ、また何か良さそうなの見つけておかないとね」
『難しくないやつにしてね』
「前向きに検討させていただきます」
『しないやつだ!! ……改めて、マコトくん5万人おめでとうね。じゃ、リスナーの皆もバイバイ。お邪魔しました~!!』
「レナちゃん、来てくれてありがとう~!! バイバーイ」
カルボナーラ:嵐のようなギャルだった
スレイマンの星:レナちゃんとファンクエやってほしい
ステップステップ:また、S&Fのコラボ配信見たい
「あー、ファンクエか~。RPGだったら、レナちゃんでも出来るか」
『おっすおっす、マコトくん久しぶり~』
「わ、ヴォイドさん!! 久しぶりって言っても一昨日の夜ぐらいにゲームやりましたよね」
ステップステップ:ヴォイドきた~!!
トリスカイデカフォビア:大会のチケット抽選落ちたんだよな~
『マコトくん、5万人だって? すごいね~』
「いやぁ、僕なんてまだまだですよ。ヴォイドさんは大会もうすぐですよね。どうですか?」
『順調ってか、絶好調だね。パートナーも調子いいみたいだし』
「優勝狙えますか?」
『狙うって言うか、まぁ、勝つよね』
スレイマンの星:え、カッコいい!!
ステップステップ:さすがヴォイドさん。プロゲーマーとしての格が違う
『ちなみに、コレ、もう少し喋っててもいいの?』
「あ、全然いいですよ。リスナーも喜ぶと思います」
『あの話してもいい?』
「え、怖い。どれですか? 昨日、僕が昼間S&Fやってたらチーターにボコボコにされた話ですか?」
『いや、昨日一緒にやってないから、それは知らないけど……』
『ほら、プロゲーマーの話』
「あ、ああ!! え、別に話してもいいですけど、面白いですかね?」
『あ、いいのね? リスナーの皆さん聞いてくださいよ~。マコトくんってゲーム上手いでしょ?』
「そこまででもないですけどね。普通ぐらいです」
ステップステップ:エイムはたまにガバるけど、駆け引き上手いよね
トリスカイデカフォビア:S&Fのランク、基本マスター維持してるよね
ビスケット:分からんけど、上手いの?
『一応言っておくと、俺の知り合いの中で上から数えた方が早いぐらいには上手い』
カルボナーラ:ヴォイドさんの知り合いってプロが多いでしょ? その中で上位勢ってことは
スレイマンの星:あんまりわかってなかったけど、マコくんめちゃくちゃ上手い!?
「いや、ゲームはずっとやってたってだけだから……」
『だから、プロに誘ったんですけど、断られちゃったんですよ。プロゲーマーも魅力的だけど、皆と一緒に配信してる方が楽しいって』
ステップステップ:勿体ないけど、ちょっと嬉しいな
豚の餌:口角上がりすぎて天井に刺さったwww
『よし、仕返しがわりに言いたいこと言えたから、退散しよ。マコトくん5万人おめでとうね~!!』
「え、本当に通話抜けた!? 最悪な爆弾落として逃げて行ったんだけど!?」
祝いの言葉を残し暴れ散らかしたプロゲーマーは突発的に生まれたハリケーンのように消えていった。この後、らんさんも来てくれる予定になっているのだが、メッセージを送っても返事が無い。
コメント欄と雑談を続けているが、もうすぐ23時。
「2時間か~。さすがに、そろそろ……」
『ご、ごめんなさい!! 遅れちゃいました~!!』
いつもより、数段落ちた音質で現れたのは、カワボVtuberのらんさんだ。メッセージで『もう少しだけ待ってください~!!』と来ていたが、まさかここまでギリギリになるとは……。
『ごめんなさい、今、実家に帰ってて。スマホから掛けてるので、音が……』
「あ、帰省中!? わざわざ来てくれてありがとうございます!!」
『ギリギリになっちゃってごめんね!! マコトくん5万人おめでとう~!!」
「ありがと!! 最近、配信なかったのって、そういうことかー」
『帰るつもりなかったんだけど、親がどうしても帰って来いってうるさくて』
スレイマンの星:マコくんは帰省とかしないの?
【豚の餌さんが500円スパチャしました】
豚の餌:マコくんのご両親にあげてください。マコくんを生んでくれてありがとう代です
「えー、今貰ったスパチャは僕の懐に入ります」
『いや、親孝行してあげなよ!!』
『あ、ごめん。そろそろ切らなきゃだから、また今度ね!!』
「あ、実家だと忙しいよね。ごめんね~」
『全然お話しできなくてごめん!! また今度コラボしよね。っていうか、レナちゃんとコラボする企画考えてるから、一緒においでよ」
「その2人の間割り込んだら燃えそうだからやめておくね」
最後にらんさんが『じゃあね~』と言葉を残して通話を切る。
23時を少し過ぎており、今までに比べたら配信時間が長い方だ。このあとほのかとの約束もあるし、今日はこの辺りで配信を閉じておこう……。
「皆、あらためて応援ありがとう。5万人で止まるつもりはないから、これからも応援よろしくね」
「今夜、君と夢で会えますように。SeeYouAgain」
PCをシャットダウンして、部屋を出るとほのかが抱き着いてくる。珍しく直球な愛情表現に驚いていると、さらに強く抱きしめられた。
「マコ、配信お疲れ様」
「あ、ありがとう……? どうしたのほのか?」
「真琴が配信者として活躍するのは嬉しいんだけど、どこか遠くに行っちゃいそうで」
今までは、同接1000人も超えない底辺配信者だった。平均再生回数だって2万行くかどうかという程度で、なんとか生活できるぐらいには稼いでいるが、不安も多かった。
それが半年で伸びていき、コラボ配信や案件まで受けるようになった。
5万人という大台の数字を超えたことで、私たちの意識も変わったのだ。私はより、配信を頑張ってマコトとして活躍したいと望み、ほのかは私が離れていくことに不安を感じ。
「私が配信をやってる理由は、ほのかなんだよ? どこにも行くわけないじゃん」
「それは、分かってるけど……」
そう。彼女も分かってるのだ。自分が抱いている不安は、ただの杞憂であると。
「私がどれだけほのかのことを愛してるか、教えてあげようか?」
「……真琴のすけべ。でも、いっぱい教えてほしい」
甘ったるい声で鳴く彼女に夢中になって、ほのかと抱き合ったまま寝室まで向かう。……先ほど電源を落としたPCに届いていた、レウスからのメールには気づかずに。
【マコト様へ コラボ配信のご提案】
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