告白

「俺みたいな男は大っ嫌いだって」

「それはつまり、お前と同じ属性の俺も、嫌いってことだよな」


親友のシンヤに屋上で愚痴ったら肩を落としてた。

俺ら二人して、橘ヒナタに恋してた。


「シンジ、振られた後の弁当はまずいな…」

「どうも、俺の外見がまずいんだって」

「シンジ、俺ら二人、イメチェするしかねえなあ」

「だな…」

二人して決意したその瞬間だった。

女子軍団が屋上に乗り込んできたんた。


「ちょっと、陰キャ君。

ヒナタがあんたに用事あんのよ」


「え」


シンヤが相槌を打ったら、

「違う違う、あなたじゃなくてね、

ヒナタが用事があるのは、山吹君のほう。どうしようもない陰キャのほう。

救いようのないど陰キャのほう」





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