学校のマドンナの嘘告白を見破った陰キャの俺。→やんわり断ったらマドンナが俺にまとわりついてくるんだがどうしたもんだろう。。。
雲川はるさめ
嘘
俺の名前は山吹シンジ。
今、高校二年生。
典型的陰キャ男子。スレスパなどのカードゲーム大好き男である。
そんなある日、俺が廊下を歩いていると、今まで見た女子の中で一番の美少女に出くわした。彼女の名前は橘ヒナタ。学校で最も人気のある女子。
地毛で茶髪のロングヘア。目が二重でパッチリでかわいい。
彼女は都会からここ、山梨県の田舎高校に転校してきたらしい。
お目にかかるのは今日が初めてだった。いつも周りには男どもがいて、
陰キャは近づける隙がねえ。彼女の転入から早、半年。最近は陽キャ男子が彼女に蹴散らされていて近くに寄れるスペースができてる。
それにいても、
こんな近距離でぶつかりそうになるなんて、うれしいけど不覚。
緊張しながらも、俺は勇気を奮い起こして彼女と会話を始めた。
「ごめん、俺ぼーっとしてた。トイレから出てきたばっかでその、よく周りがみえてなくて」
「言い訳はいいから。私ね、あなたみたいなタイプ大嫌いなの」
「え」
「身だしなみ、きちんとしない男。
寝ぐせついてるわよ。
あとね、チェック柄のシャツの裾をズボンにインとかありえないんだけど」
ううう。
俺は大慌て、裾を取り出した。
俺の一目ぼれは。
一瞬のうちに溶けた。
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