時事の種

回転寿司の正しい食べ方とは

A：回転寿司屋さんで回っているお寿司にいたずらした動画や、醬油差しを舐める様子を撮影した動画が話題になっているね。

B：私もやりたい！素敵！みないな感じか？

A：そんなわけないだろ！汚いとか気持ち悪いとかそういうことだよ！

B：でもよ、寿司って基本的に人の手が握っているものだろ？今更汚いとか気持ち悪いとかって言われてもなって感じだよな。

A：そういう話じゃねぇんだよ！みんなが使う醤油差しを舐めたら、次に使う人はいい気分はしないだろ！

Ｂ；あの動画に出ている男の後はなぁ。でも橋本環奈が舐めた醤油差しならその後使っても嫌な気分はしないけどね、俺は。

Ａ：誰が舐めてもダメだろ！回転寿司の醤油差しはみんながきれいに使ってくれることを前提にして置いてあるんだから。次に使う人も「誰かが舐めたかも？」なんて考えていないからこそ気軽に使えるんだろうがよ。

Ｂ：舐めるほど美味しい醤油ですよっていう宣伝だったんじゃないか？

Ａ：そんなわけないだろ！目立ちたいとかそういう気持ちがあるんだろうよ。

Ｂ：目立ちたいだけなら、寿司屋の真ん中で演説して切腹するぐらいじゃないとインパクトは足りないよな。

Ａ：三島由紀夫の事件のパクリかよ！あれは目立つためにやったわけじゃないだろ！

Ｂ：でも、あの動画は本人が目立つことを希望して撮影していたならば、大成功だよな。

Ａ：大成功しちゃダメだろ！

B：でも惜しいよな。あの動画に広告をつけていれば、今頃大金を得ていたかもしれないのにな。

A：あの動画に広告を出すような企業はないだろ！それこそ炎上するよ！でも、目立ちたいって気持ちは、話題になればお金がもらえるかもとかって安直に考えているのかもしれないよね。

B：あの動画は話題になってお金を沢山払うことになりそうだけどな。

A：うまいこと言わなくていいんだよ！本人はほんの出来心だったかもしれないけれど、大きな代償を払うことになりそうだよな。

B：よく考えてみると、今までもああいうことをする人が一定数はいたんじゃないかと俺は思うけどな。

A：どういうこと？

B：今はスマートフォンを使えば簡単に動画撮影が出来るし、撮影した動画をインターネット上に公開するのも、それを見るのも簡単になっただろ。そういう環境になったから、今まで表に出てこなかった悪事が白日の下に晒されているんだと思うのよね。インターネットやスマートフォンの誕生がきっかけでいたずらする人が増えたとは考えられないんだよなぁ。

Ａ：確かにそうかもしれないよね。でも動画みたいなことが今までも多かれ少なかれ起こっていたかもしれないと考えると少し怖いよね。

Ｂ：俺だって何度も回転寿司で嫌な思いしたぜ。

A：そうなの？

B：隣の客が席に着くなり、さっそくマグロをとって食べ始めたのよ。

A：別にいいんじゃないの？

B：寿司は玉に始まり、玉に終わるだろうがよ！

A：マナー違反でも何でもないだろ！好きなもの食べりゃいいんだからよ！

B：さすがに我慢出来なくて怒鳴りこんじゃったよ。

A：お前が迷惑だよ！

B：まずはそこのお湯が出るところで手を洗ってから食べなさい！

A：玉の話はどこにいっちゃったんだよ！しかも、迷惑ついでに間違っているよ！そのお湯はお茶を作るためのお湯だろうがよ！

B：えっ、そうなの？どうりで熱いと思ったよ。いつもあそこで手を火傷していたからな。

A：そりゃそうだろ！気づけよ！

B：怒鳴りこんだ時もポカンとしていたからおかしいと思ったんだよな。

A：火傷した時点でおかしいと思えよ。というかそんなところで手を洗うのはマナー違反だろ。

B：これは手を洗うものではありませんって書いておいてくれればいいのにな。今回のことも醤油差しは舐めてはいけませんって書いておいておけばよかったんじゃないか？

Ａ：いちいちそんなこと書いていたらキリがないだろ！書かれていなくても守らなきゃならないことがマナーなんだからよ。

Ｂ：色々置くからいたずらされるんだろ？だったら何も置かないっていうのはどうだろ？

Ａ：でも、回っているお寿司にいたずらされるかもよ。

Ｂ：寿司は提供しない。提供するのは霞のみ。

Ａ：霞を食うってことかよ！霞を食ってたのは仙人だろ！分かりづらいボケするなよ！

Ｂ：お客様は神様ではありません。仙人ですってな。

Ａ：くだらねぇよ。

　スシローなどの回転寿司チェーン店で、お寿司やテーブルに備え付けられている醤油差しにいたずらをする動画がSNSサイトなどで拡散、炎上する騒ぎが起きた。特にスシローは動画が公開されるや否や、株価が暴落し、一時は時価総額168億円の損失が発生したと報道された。その後も、有名飲食チェーン店で撮影されたと思われるいたずら動画が相次いで拡散、外食文化の根幹を揺るがす大きな事態へと発展している。