エピローグ

「じゃ、元気でな」

「はい!また来たらそのときも!」

「わかってるって。……あ、そうだ、これやるよ」

「これは?」

 以降、僕の人生の道しるべになってくれる、重要な本。それをジャンさんは渡してくれた。

「俺が昔使ってた資料。色々書き加えてるけど、まあ暇なとき呼んでくれ」

「……大切にします」

 すると目の前にライラが出てきた。

「…ライラ、ちゃん」

「ぶっ」

 また笑われた。仕方ないじゃん。なんか恥ずかしいんだよ。

「な、なに」

「繝ゥ繧、繝ゥ縺。繧�s縺倥c縺ェ縺上※縲√Λ 繧、繝ゥ讒倥→縺翫h縺ウ(ライラちゃんじゃなくて、ライラ様とおよび)」

「…今のは?」

「ライラって呼んでだってよ」

「縺�d縺�▲縺ヲ縺ュ縺医¢縺ゥ��シ�(いやいってねえけど!?)」

 ライラが驚いた表情でジャンさんを見上げる。

「……じゃあ、ま、またね!ライラ!」

「縺�d縺ゅs縺溘b��シ�(いやあんたも!?)」

 すごく強い音でキインってなったからあまり気に行ってなかったのかな。

「はいはいいくぞライラ!じゃあな!また来るからな!」

「はい!」

 ……十年はたったけど彼らは結局僕の町にくることはなかった。まあ体を機械にする必要もなくなって町もよくなってずいぶん風変りしたから迷ってるだけかもしれないけど。

 僕は念願きっての学者になった。今でもこの本は愛用していて、ジャンさんが見てきた世界を、僕も学者仲間と回っている。

 彼らは今、何をしているのだろう。


「ライラ、あんなこと言ったけど俺もうすぐ死ぬ気するわ。会えねえな少年に」

「遏・縺」縺ヲ繧�(知ってる)」

「お前の世話できんわ」

「繧�▲縺ア豁サ縺ェ縺ェ縺�〒(やっぱ死なないで)」

「俺死んだら少年のとこで世話なればいいんじゃねえか。俺と同じ感じになると思うぞ」

「縺ゅ>縺、蜻シ縺ウ謐ィ縺ヲ縺吶k縺九i繧�□(あいつ呼び捨てするからやだ)」

「相変わらず何言ってんのかわかんねえなあ。そのキーンってやつもっと詳しくできない?てか十年も世話してんだから少しはお礼しろよ」

「縺�▲縺輔>��(うっさい!)」

 キインッ!ガンッ!

「いった!足けりやがったあとうるさ!おい待て逃げんな」

「蜈ィ辟カ縺エ繧薙�繧薙@縺ヲ繧九§繧�s縺ー繝シ縺具シ�(全然ぴんぴんしてるじゃんばーか!)

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Junk and Rust eater raider 境 仁論(せきゆ) @sekiyu_niron

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