第12話「セロリ・ベーコン」

ミアは

情報屋のセロリ・ベーコンに会うべく

「パクチー」を目指し平原を歩いていた。

道中、アクメジャガーや

バリウケグリフォンといった

手強い魔物に襲われたりしたが

難なく処理していった。

そして無事パクチーへ到着。



~パクチー~


人口:約5000人程。


備考:街全体が木々や花、川に囲まれた

ジャングルの様な街。

この街に住む5割の人々はヴィーガンである。

また、街の中心部にはバナナの神

「バナ神」の像が建てられており

夏になるとそこにバナナを供え

住人みんなでバナナ祭を行う。

名物はチョコバナナクレープ。


ミアは街に着くなり

近くにいた男性に

セロリのことを知らないか訪ねた。

すると運が良いことに

その男性は知っていたため

彼に居場所を教えてもらい

早速向かうことにした。


10分程歩いたところに

先ほど話に聞いていたレインボーカラーの

小さな家を見つけた。


ミアは扉をノックして訪ねる。


「すいませ~ん、セロリさ~ん

いらっしゃいますか~?」


……返事がない。


(留守かな…?)


そう思った瞬間


「何か用かい?」


そう言って

家の近くにあった井戸の中から

ソフトモヒカンのガチムチ男性が

姿を現した。


「……セロリ・ベーコンさん?」


「ああ、セロリだよ」


「良かった…!会えた!

あの、いきなりで悪いんですが

お聞きしたいことがあって……」


「まぁ待ちなって」


そう言うとセロリは

井戸の中からムーンサルトをし

ミアの目の前に着地する。


「立ち話もなんだし中に入りなよ

バナナ茶でも入れるよ」


「あ、ありがとうございます…」


二人は家の中へと入っていった。

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