第128話 気配察知はやっぱり大事
見習いテイマーのレベルが15になったとき。そして転職してテイマーになったときにスキルリストへと追加された2つのスキルの詳細を確認する。
まず見習いテイマーのレベルが15になったことで取得可能になったスキルは<癒しの手>というものらしい。
効果はこのスキルを発動すると己の手に従魔の精神を落ち着かせる力が宿るのだというもの。その状態の手で従魔へ触れることで興奮、混乱、恐怖、魅了といった状態異常を解除することができるとも書かれている。
直接触れる必要があるとはいえ、状態異常を解除できるのは強いね。必要なSPは4だし、これは取得確定かな。
次にテイマーへ転職したことで習得可能となったスキル。名前は<口笛>で効果は同じフィールドにいる魔物をランダムで呼ぶことができるというもの。そしてなぜか夜に使用すると蛇系の魔物がきやすくなるみたいだ。
レベリングする際にはかなり便利そうなスキル。デメリットは今までの戦闘のように奇襲することはできなくなること。だが、獲物を探して何分も何十分もフィールドを歩き回るなんてことがなくなると思えば、その程度問題ではない。ようは身の丈に合ったフィールドで戦えばいいだけだ。
これの取得に必要なSPは2。便利で安いとか買うしかない!
ハイト・アイザック(ヒューム)
メイン:テイマー Lv.1
サブ1:見習い錬金術師 Lv.8
サブ2:見習い戦士 Lv.10
HP:380/380 MP:8/340
力:33(+16)
耐:35(+42)
魔:42
速:19
運:34
スキル:テイム、火魔法、魔力操作、錬金術、剣術(初級)、槍術(初級)、盾、気配察知、聴覚強化、鑑定、解体、採取、潜水、伐採、採掘、挑発、緋色の紋章、癒しの手←new、口笛←new
称号:<ラビットキラー><紅蓮の魔女の弟子>
SP:8
有用なスキルを2つも手に入れられたが、残りのSPが一桁になってしまった。妻のようにSPでステータスを直上げして装備込みでの耐久力を100に持っていきたいなぁ~なんて考えていたのだが、それどころではないね。
ある程度は蓄えていないと、この先絶対に欲しいスキルが出現したもののSPが足りないなんて状況になりかねない。今回のように便利なスキルを取るのもいいが、しばらくはそういうのは我慢して貯めることにしよう。そうだなぁ、SPが20になるまではがんばりたい。
さてと、続いてアイアンアントのドロップアイテムを拝見させてもらおうか。
鉄蟻の外殻
レア度:2 品質:低
鉄のように硬いアイアンアントの外殻。
火にはあまり強くないので、注意が必要。
蟻酸
レア度:1 品質:低
蟻系の魔物が出す酸。
物を溶かす力はそれほど強くないが、独特な刺激臭がする。獣人たちはこれを酷く嫌う。
「みんな待っててくれてありがとう。ひとまず整理がついたから経営地に戻ろうか」
俺がステータスやらスキルを確認してたりドロップアイテムを回収している間、周囲を警戒しつつ待っていてくれた従魔たち。一言礼を述べた後、今日の狩りは終了だと伝える。
マモルはもう少し戦いたそうにしているが、彼は彼で残りMP量に不安がある。別に魔法なしでもマモルは強いわけだが、全身を陽光から守る影がなくなると継続ダメージを受けることになるのでムリは禁物。
まぁ、それ以上に俺のMP量がやばいことが帰る理由なんだけどね。流石に今の残MPで戦闘をしようとは思わないよ。
――――バガードが先導してくれたおかげで、俺たちは無事に経営地へと帰ることができた。
しかし、マモルと俺がMP量を気にして気配察知を切っていたので道中で2度も魔物と遭遇。1度目はブラックボアだったので突進し始める前にさっさと仕留めたのでそれほど苦労はなかった。だが、2度目はフェザースライムが3体と遭遇。風魔法でHPをごっそりと削られたときには死に戻りを覚悟した。結局バガードの硬化状態での攻撃とマモルの被ダメ覚悟の特効のおかげで勝ち抜けたわけだが。
正直、1度目のフェザースライムとの戦闘でウザいが弱い魔物だと思っていたのだが、今回のことで考えを改めた。あいつらに風魔法で攻撃させてはいけない。複数体に同時に狙われたときには200近いHPが飛んで行ってしまうからね!
それでもこの2度の遭遇が全てマイナスだったかというと、そうでもない。一応、ドロップアイテムは回収できたし、何よりバガードとバク丸のレベルがもう1つ上がったから。
バガード(一足烏)
Lv.7
HP:160/225 MP:63/115
力:13
耐:36
魔:17
速:9
運:13
スキル:飛行、挑発、硬化、土魔法
称号:―
バク丸 (スライム)
Lv.8
HP:32/70 MP:22/44
力:15
耐:19
魔:8
速:10
運:9
スキル:溶解液、液状化、物理耐性、膨張
称号:―
今日だけでバク丸が進化するまでかなり近づけた。それ自体は嬉しいことなのだが……先に仲間になったバガードがまたしてもレベルで負けている状態になっている。こればかりはスライムという種族のレベルが上がりやすいのだから仕方がない。
でも、先輩としてレベルで負けているのは気になるだろうし、今度バガードと2人で狩りに出ることにしよう。
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