(高齢者vs孫②)メタバースな異世界空間で、あの人たちが愛のバトルをやったら?
第6話 世代間な異世界バトルって、Hだな。高齢者は、孫がかわいいんだよ。「今の女子も、幸せじゃ。新卒の強い男にあこがれる」だそうです。
第6話 世代間な異世界バトルって、Hだな。高齢者は、孫がかわいいんだよ。「今の女子も、幸せじゃ。新卒の強い男にあこがれる」だそうです。
あの思い出の気持ち良さは、翌朝にやってくる。
「あ、ばあば!」
「おはよう、ファイト」
ヨネは、ばあば専用の部屋の中で、何かの箱の中を探っていた。
「ばあば?その箱は、何?」
「大切な物を入れる箱、じゃ…」
「へえ」
「もしもボックスと、いうんじゃ」
「もしもボックス…?」
「ファイトや?一緒に、入るかい?」
「ばあば!」
「一緒になろうではないか?」
「…ばあば?箱の中に、きれいな花が入っているねえ」
「ああ」
「それ、何の花?」
「世界に 1つだけの花、じゃ!」
「ばあば、そっちは?」
「コロンバインの花、じゃ。オダマキとも、呼ばれておる」
「…ふうん」
「コロンバインの花言葉は、あの方が気がかり!」
「ふうん」
「あの方とは、ファイト?お前のことかもしれんなあ。ひひひ…」
「あ!…そっちは!」
「これかい?」
「それって、大学の入学式で一緒に撮った、ばあばとお父さんとお母さんとの、ラブラブ写真じゃないか!」
「おやすみ、大好きなファイトや」
ヨネは、もしもボックスに入っていった。
「ばあば!」
「ファイトや…」
「ばあば!」
「お前も、今の女子も、幸せじゃな。女の子は、お前のような強い男にあこがれる」
「ばあば!」
「その未来を、わしが、抱きとめよう」
「ばあば!」
「就職氷河期世代の子たちから、金も仕事も奪いとって、返さない。学校にいって努力をしなくても、就職ができる。なのに、学校にいけないと言って泣く。友達に会えないからと言って、泣く。…ああ。かわいいのう」
「ばあば!」
「さあ、ファイト!」
「な、何をするんだ!」
ヨネによって、もしもボックスの中に、引き寄せられた。体力的に高齢者レベルの新卒な彼には、抵抗できなかった。
「きなさい!ファイト一発!」
「ばあばー!」
ヨネは、もしもボックスの中で、 150万円とファイトとともに、息を引き取った。
ファイト、道ずれ。
孫は、かわいいもんな。
どこからどこまでが現実で、仮想空間?
「ヨネVSファイト」
対戦結果は…。
どっちも、どっちだなあ。
(高齢者vs孫②)メタバースな異世界空間で、あの人たちが愛のバトルをやったら? 冒険者たちのぽかぽか酒場 @6935
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