第18話

自分の記憶と願望。思い出は綺麗だ、美化されているから。人生はマラソンとよく聞くが自分的には休憩を全くせずひたすら突っ走っているだけの苦しいマラソンだ。本当は時々歩きながらメリハリのある走りをしたい。もっと言えばしばらく休みたい。しかし現実的には不可能だ。いや、可能かもしれないが自信がないのだ。今でさえやっとの事で立っているのに休んでしまうと後戻りできなくなりそうで怖い。どうして自分の人格を形成する過程で周りの影響を多く受けてしまうのだろうか。それなら理想の自分を作り上げる上で本当にそれが理想なのか分からなくなってしまう。結局は記憶と願望を合致させてしか無理なのだ。自分がこれからどう生きていくのか、どう過去と向き合っていくのか。どこで折り合いをつけて自分を作り上げていくのか。死ぬまで走るマラソンでない事だけを願う。

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