第12話
理解者が欲しい。心の支えが欲しい。ただの我儘なのか高望みなのか。不意に自分の中の感情部分がいっぱいになり叫びたくなる時がある。でも叫べない、行き場を失った感情は涙となって溢れてくる。ひと通り出てしまうとまた容量に空きが出来る。しかしあまり酷使しているとその内壊れてしまう。丈夫なものにするかそれとも良質なものにするか。丈夫なものにすれば壊れにくくはなるが溢れるペースは変わらない。良質なものにすればうまく溜めないように配分してくれるだろうがはみ出たものが他の部分を壊す可能性がある。一番いいのはいっぱいになる前に自分で出すことなのだと思う。しかし、それが一番難しい。何故なら溜まっていることに気付かないから。それは突然くる。溜まった仕事を目の前にした時。夜な夜な大量の家事をこなさないといけない時。分刻みのスケジュールで動いている時。相手と分かり合えなかった時。きっかけはみんなそれぞれ違えど抱えているものは重い。趣味を作ったら?気晴らしに出掛けたら?飲みに行こうよ。人間人の為に何かしてあげようとアドバイスをしたり親切に声をかけているつもりだが結局自己中心的で自分の方が優っている事に浸りたいだけなのだと感じる。こうゆう考えもひねくれているだとか嫌なやつだとか言う人もいるだろう。でも、思いませんか。
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