第二話「黒」
あらすじ
ワーウルフ(狼男)と出会ったカイトとヒナタ
一体どうなるのか
少し戦闘入れてみましたが結構慣れていないので何とも言えないです(笑)
――――――――――――――――――――――――――――
カイト「どういうことだよ、赤ずきんの家がわからないって」
狼男「そのままの意味だ、私はずっと家を探しているのだが、無理なんだ」
ヒナタ「無理ってどういうことなの?」
狼男「それこそちょうどあいつの家に向かう途中だったんだ・・・」
「俺はこの森に棲んでいたんだが、いつもの道を走っているのに同じ場所をぐるぐる回っている状態になったんだ」
カイト「いま、なんていった・・・?」
狼男「?家に向かってる・・・」
カイト「そこなんだがそこじゃない、急に同じ場所を歩くとようになっただと?」
狼男「?そうだな、急に赤ずきんの家に向かおうとしたら同じとこを回っている感覚になったな」
カイト「そうか・・・」
「もしかしてこれって」
ヒナタ「ええそうね、私たちがループしていたのと関係ありそうね」
カイト「なぁ、もしかしたらその同じところを歩く問題を解決できるかもしれないぞ」
狼男「なに?・・・」
――――――――――――――――――
「ここが住処だ」
「ここか・・・」
( 思っていたが巣穴なんだな
狼という枠組みで考えていたがどちらかといえばやはり、ワーウルフの習性に寄るんだな
うん、周りは土でできている、ああ、本棚とか、机とか人間らしいところもそっちに近いからなのか)
「料理とかもするのか?」
「もちろんするぞ、まさかこんな見た目だから肉を丸ごと食うと思ってたのか?」
「すまない、そう思っていた」
「いや仕方がないだろう、一応人型にもなれるんだがな、しんどいから基本はこの形をとっているんだ」
「そうか、まあ、なんだまずはこっちの話から改めてしようと思う。」
「?お前たちは商人じゃないのか?」
「ああ~まぁなんていうか、そうだな、商人ではないだが、お前が直面した問題を解決ができるのは嘘ではない」
「本当か!」
「ああ嘘ではない」
「まずはゆっくり話したんだが、ここに座ってもいいか?」
「ああ、できは悪くないと思うが、ぜひ座ってくれ」
きちんと木材が加工された状態で組み合わせられている椅子に座る
(釘とかもないのによく組わせて作れるもんだな、手先は結構器用なんだな)
(ねぇ、もしかして私たちのこと話すの?)
(まあ、仕方ないだろうそれにこの狼がループしているのを体験しているということは)
(おそらく・・・)
(たしかにそうね)
(ま、そういうことだ)
「じゃあ、まず俺たちのことなんだが、その前にお前が体験したのは同じ場所を回っている感じがしたんだよな?」
「ああ、そうだ」
「そのことについて俺たちはなぜその現象が起こるのかわかっている」
「つまり俺は本当に同じところを歩いていたんだな?」
「そういうことだ、そしてその現象は赤ずきんと関係があるということでもある」
「それはどういうことだ!!」
「バン!」という音を立てて、勢いよく狼男が立ち上がる
「まぁ、ゆっくり順をたどって話そうとしてるんだ落ち着け」
「まず、お前が体験したことは元凶を修正することで、脱出することができるし、赤ずきんの家を見つけることができるはずだ」
「で俺たちについてだが、すまないがコレクターということだけしか伝えることができない、だが、元凶を修正する者であるということだ」
「その元凶というものはなんなんだ?」
「いや、かならずしも、物体というわけではない、それに目に見えないものの可能性もある」
「こればかりは、何とも言えないが解決はできるから心配しなくていい」
「そうか・・・」
「質問になってしまうんだが、同じ場所を回ってしまう状況になる前に何か変化はあったか?」
「そうだな・・・何か黒いものをが近づいてきて触れた気がしたんだが、体には特に変化がなかったから何だったんだろうと思って」
「そのまま赤ずきんの家に向かおうとしたんだ」
「その黒いものは何か人型とかそんな感じだったか?」
「う~ん・・・どうだっただろう、結構暗かったからわからんな」
「暗かったのに黒く見えてかつ触れたのを感じたんだよな?」
「そうだな、暗かったが結構黒過ぎて、まさに闇っていう感じだったからよく覚えていたんだ」
「なるほどな」
「まぁ元凶はその黒い奴だ」
「やはりそうなのか」
「その黒い奴については俺たちも追ってはいるんだがまったくわからないやつなんだ、すまない」
「いや、大丈夫だ、それより、結局どうすればいいんだ?」
「そうだな、まず、お前にとりついた黒い奴をどうにかする必要があるから、一回視させてもらってもいいか?」
「みるって、どうみるんだ?」
「簡単だ、こいつが、お前を触るだけで『視れる』から大丈夫だ」
「じゃあ、頼んだヒナタ」
カイトがヒナタにそう頼むとヒナタは立ち上がり、狼男の近くに立ち、狼男の方に手を置く
「『スキャン』発動」
(ヒヨリが『スキャン』を使用することで、こいつの中に取り憑いた黒いやつをみつけることができるんだが、見つけた後が問題なんだよなー)
「うんそうだね、いつもみたいに似た場所にあいつはいるね」
「そうかやっぱりいるよな~」
「ま、そういうことなんだがとりあえず、お前が見た黒いやつがお前の中に住み憑いている。」
「その住み憑いた黒いやつを祓う方法は一つしかない、お前の悩みを解消することで一旦は解決できるんだが、お前、何か最近悩んでいることあるか?」
「そうだな・・・う~む・・・なんとも言えないが思い当たるふしはある」
「とにかく、最近気になっていいる赤ずきんというやつがいる、そいつはどうやら16になってこの森から独り立ちをする時期なんだそうだ、あと男の気配とかも感じるようになってきたんだ。」
「そして、意を決した俺は遠くからあいつを見ていただけだったが、ついにあいつの家に向かおうと思っていた時に黒いやつに襲われ、同じ道を通るようになってしまったんだ。」
「はん、なるほどなそういうことか」
「そういうことね」
(おいおい、こいつもしかしなくても赤ずきんのこと好きなの気づいてないのか)
(おそらくそうでしょうね、恋愛に興味のない私でもさすがにわかるわ)
(でもよ、この赤ずきんの物語って最終的に狩人に打たれて殺されるんだよな、そしてそのあとに腹を裂かれて赤ずきんとおばあちゃんを助けてちゃんちゃん、みたいな終わり方だよな確か・・・)
(そうね、一応赤ずきんの題材はいくつか書かれているのだけど、結局どれも狼は死んでいる終わり方ね、そして、このグリム兄弟が書いた赤ずきんの終わり方はあなたが言った終わり方をしているは、つまりこの狼男は死ぬということね・・・)
(そうだよな・・・)
「どうかしたのか?」
「いやすまない、二人で話ごとをしていた。」
「とりあえず、おまえの黒いやつはこの場では解消できないことは分かった、じゃあ、どうやって、同じ道を歩くことから抜け出すかなんだが、実はもう一つ解決する方法があるんだ、それを今回は使って強制的に脱出する。」
「そもそも、黒いやつがいる場所には必ずといっていいほどあるものが発生するんだ、それを破壊することで同じところを歩いてしまう現象自体は一時定期解消することができる、しかし、この解消方法では一定時間しか解除できないため結局は元凶をどうにかするしかないんだ」
「それを破壊することで一旦は赤ずきんのところに向かうことができるということなんだな?」
「そういうことだ、それを破壊するためにはまず見つけないといけなんだが、それは俺の技でどうにかできるから問題ない」
「そうか、それはありがたい」
「いや気にするなこれも仕事だからな」
そういってカイトは魔法を詠唱する。
「『サーチ』発動」
そう宣言した瞬間、周囲がマス目のように広がっていき、周囲の物体が黒色で染め上げられ行った。そして、狼男から赤い線が出ていた。
(どうやら結構遠くにあるようだ、かなり線が細く薄くなっているからな)
(今回は結構厄介かもしれないな)
「なるほどわかったぞ」
「おお!それでどこにあるんだそれは」
「どうやら結構遠くにあるらしい、だから一旦移動しながら少し話をしていくとするか」
狼男の住処である洞窟から出た3人はカイトの『サーチ』を保ちながら、カイト達は線がつながっている方向に歩き出した。
向かっている途中で3人は・・・
「じゃあ、 着くまで話でもするか、まず、先に聞いておきたいんだが、お前はこれから話すことについてあまり怒らないでほしい、あと、この話はお前にとってかなり残酷な話になる。それでも聞くか?」
「・・・ああ・・・大丈夫だ」
「じゃあ、話すぞ、お前がにおいか気配かわからないが赤ずきんから感じた男についてだが、そいつはおそらく町にいる狩人だろう。」
「なんだと、そんなやつがいるのか!!」
別の男の話が出てきた瞬間、カイトの方を振り向き、カイトの両肩にしがみ付く
(いたい、いたい、いたい)
「まあまあ、落ち着け、そいつはおそらくお前を殺すために何度かこの森に来ている、だからお前は赤ずきんから男の気配を感じると言ったのだろう」
「つまり、そいつを食ってしまえばいいんだな!」
「だから待て、いいかその狩人はお前を銃を向けて倒しに来るそれをお前は何も言わず死ぬことになる。」
「そろそろ着くな」
「話は終わりだ」
「ふざけるな!まさか俺に死ねと言っているのか!!」
「その話は今終わったはずだが、今はこれを倒すのが先だ」
線が太くなっていき色が濃くなっているのを追っていくとそこには、黒いやつ同じようにすこし靄のかかった感じで黒い物体がそこにいた、その黒い物体はマタギが持っているような狩猟銃を背中に背負っていた。
(やはりこいつが出てきたか・・・さてどうやって倒すのが一番いいのやら・・・)
(こいつが今の状態で倒した方がいい気がするんだがな・・・)
バンッ!
ヒュンッ!
「おいおいあいつ打ってきやがったぞ!」
「いっただろ今は話ではなくあいつを先にどうにかしないといけないわけだよ」
「さっきおまえ、壊すとか言ってなかったか?」
「ああ、言ったさ、けどな普通は建物とか植物とか、装飾品とかなんだよ。」
「今回はたまたま人だっただけだ、とにかく今はあの黒いやつを倒すのが、最優先だ」
「くそがよ!倒したら絶対話の続き話せよ!!」
「はいはい」
そうカイトが言い横を見れば、そこには狼男の姿がなくなっており、下を入れば狼男は四つん這いになっていた。
かと思うと颯爽と狩人に向かって走っていった。
ワァォーーーン
ダッダッダッ
狩人に向かいジグザグに移動しながら近づいていく狼男は、接近する瞬間、瞬時に2足歩行になり、狩人に向かって持っていた手斧を用いて襲い掛かった。
が、狩人は片腕で襲ってきた手斧の攻撃を防いだのであった。
「おいおい、マジかよ・・・さすがに本物じゃないんだから倒されてくっれよ・・・」
「力使うの?」
「そうだな、さすがに死なれたら困るから手伝うか」
「そうね」
「『エンチャント』発動、『ブースト』発動、いくぜ!」
カイトが魔法を発動すると手には赤い色の炎が手を覆うように燃えていていた。
「行ってらっしゃい」
敵に向かって走り出す
体勢を少し崩された状態の狩人は狼男に気が向いてしまったため横から来ていたカイトの攻撃をそのまま横腹で受けて狩人は吹き飛んでいった。
飛んで行った狩人を追うカイト、追いつき狩人を見てみると狩人の体は炎を全身で覆われもだえ苦しんでいるような状態でこと切れたのか、ひざを折り、動かなくなった。
「ふぅ・・・結構あっさりだったな、さすがに人間だと早いな」
「もう倒したのか?」
「追いつくの早いな、ああ、もう倒したさ」
「あいつの姿が見当たらないんだが?」
「どうやらあいつらは倒されると消えるらしい、何度か見てきたが倒された瞬間霧が晴れるようにそこにはなにもなくなっているんだ、特に気にしないほうがいい」
「そうなのか・・・」
「そういうものだ、で終わらせるのが幸せだと思うぞ」
「それもそうだな、では話を続きを聞こうではないか」
「そういえばそんなこといってたなじゃあ、まずお前の家に戻るとするか。これでおそらく、赤ずきんの家まで行けるはずだからな」
「わかった、一旦戻ろう」
「おかえりなさい」
「ああ、ただいま」
「結構楽だった」
「楽とか言わないの、一応人間の形はしているんだから・・・」
「へいへい、気を付けます」
「というわけだから一旦家に戻るぞ」
「了解」
あとがき
結構戦闘を長引かせるの下手だなと思ったので次はうまく書けるようにします。
今回も結構誤字っていたりしたので修正しました
まだ残っていたらすみません
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