其ノ十三 座椅子
花子様はお水を飲まれて落ち着かれたのか、すやすや眠っておしまいになりましたので、
「
安子様が目に涙をお溜めになり、
「いいえ。当然の事をしたまでです。お母様もいらして、花子ちゃんも少し落ち着かれた様で良かった。そうそう、そろそろ牧野の
と、心配そうに仰いました。
「お
と、安子様が仰ると、
「いいえ。お母様が花子ちゃんに付いて居なくてどうするの。ここは私にお任せ下さい。では参りますね。」
「いやあ、ちったあ落ち着いた様で良かった良かった。もうしばらくして歩ける様になったら家に戻っても良いから。しかしまあ何だ、このぐらいの子は、きちんとは歩かねえから、おぶって帰ると良い。明日は何処にも出さねえで、じっと寝かせとくんだよ。水分はまめに良く
良く使い込んで
「ああそうだ、あんた牧野さんの奥さんだよね。牧野の
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