第三十八首 論理が止まらない...

論理が止まらない私の口をどうかキスで塞いでください



 KISSの短歌。


 論理人間は論理的に物事を考えることこそが最上であると考えます。湧出する感情すらも論理で制御し、行動の一挙手一投足の根拠を論理に求める。


 しかし、すべからく人間は、時に論理を逸脱した情欲を抱いてしまうことを否定できません。論理人間はこれを必死になって否定しようと、次から次へと論理を吐き出しますが、既成の価値観を捨てて、生身の自分の願いを言ってしまってもよいのなら、論理の止まらないこの口を、今すぐキスで塞いでほしい。

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