第三十七首 精神も魂も...
精神も魂も外形無しでは生きられないなにより私が耐えられない
坂口安吾『白痴』を読んで作った短歌。
『白痴』には「生活の外形のみのことではなくその精神も魂も二百円に限定され、その卑小さを凝視して気も違わずに平然としていることが尚更なさけなくなるばかりであった。」と、月給に生活だけでなく精神までもが限定される悲しさを詠った場面があります。
全くその通りで、この文章に慰められ、精神までもは限定させないと決意を新たにするも、結局のところその外形というものに助けられ、縋って生きているという事実に気づかされる。
なんだかんだと理想を並び立てたところで、あまりにも強大な現実に抑えつけられ、小さくなっていく外形に縋って、なさけなく生きていくしかない。
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