第三十六首 1日目 アセット...
1日目 アセットみたいな街並みに名前をつけて回る作業
新天地の短歌。
新天地へと旅立つとなると心躍らずにはいられません。しかし、写真で見るのとは違う、実際に街並みを歩いてみると、案外それは平凡で、どこにでもある、名称のない、まるでアセットとして用意されたかのようなものであることがわかってしまいます。
しかし、郷里に帰ると雑踏に佇む標識にすら思いを馳せてしまうように、私にまだ思い出が内在していないからアセットに見えているだけで、街を徘徊し、五感で触れることで、一つ一つのモデルに名前がついていく。この作業の繰り返しの果てに、いつしかここもかけがえのない場所になるのだろう。
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