第二十五首 見かねた農夫...
見かねた農夫 私のところへやって来て 「いいからお前さん、
お気に入り短歌。
すべこべ言わずに鍬持って畑耕せという短歌。僕は情報系の大学に進学したものの、情報は真理を解き明かさない、哲学にこそ生の答えがあると感じて哲学ばかりやっていた。
哲学を学ぶとこれまでどれだけ世界を一面的にとらえていたか思い知る。世界はいくらでも解釈可能で、人はいかようにも生きることができると知る。知識の数だけ選択肢が増え、自由になる。
しかし、「人間は自由の刑に処されている」。自由であるほど、選び取ることに労力と責任が生じる。正しさを追求することで、なにも選択できなくなる。
そんな私を見かねて、農夫がこちらにやってきて「いいからお前さん」と鍬を差し出す。畑を耕す。
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