第二十一首 一言も話さず握手...

一言も話さず握手するくらいならこの手をいて殴り合いたい



 僕は魂の会話しかしたくない。表面上の、仮初の、ビジネスライクの関係なんてはなから構築したくない。お互いの不満や怒りを隠して、ヘラヘラ笑い合っているだけの会話なんて虫唾が走る。


 一言も魂の会話を交わさずに、笑い合って握手するくらいなら、この手を解いて、本気の言葉で殴り合いたい。

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