第二十首 あなたから盗みを働き...
あなたから盗みを働き得た像は中学一年あの頃のまま
ヘルマン・ヘッセの『郷愁』を読んで思いついた短歌。
『郷愁』では「私の美しい夢の像などは、彼女という祝福されたものに対して盗みを働いて得たものにすぎない」というフレーズがある。
僕は今でも初恋の女の子を夢に見る。初恋は小3、中学生を終えるまでそのまま片思いし続けた。これは嘘で今でも片思いしている。そんな彼女を夢に見るとき、いつでも彼女は中学一年、あの時の姿のまま現れる。
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