第十九首 人として生まれる為の...
人として生まれる為の教えなら淫らに生きて虫にでもなりたい
鬱の短歌。
輪廻転生では究極的には輪廻からの解放を目的としているが、人ならざる者は人の生より劣ると考えられる。
仏教以外にも、もう一度人の魂を宿すために善行を強いる宗教は多い。しかし、みなが礼讃する「人の世」というものがそれほど良いものなのだろうか、人の生なんて、なんでもないのではないだろうか。人として生まれる為の教えを守り、厳格に生きるくらいなら、思いつく限り淫らに生きて、来世は虫けらにでもなりたいと私は望むのです。
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