第七首 燃え盛り...

燃え盛り死骸と化した葉のむれに「生き返れよ」と火を灯す


 『アイドルマスターシャイニーカラーズ』の『【かぜかんむりのこどもたち】幽谷霧子』の2つ目のコミュ、【果てへの旅】を読んだ状態で枯葉の落ちている街路樹を歩くことによって解放される短歌。解放条件が難しいのでレア短歌。


 幽谷霧子は自分の中で背景(バックグラウンド)が生じた対象を「さん付け」で呼称するという特徴がある。283プロの事務所に張り付いた枯葉に向かって「また...生まれにいくんだね...」と話しかける霧子を見て枯葉は葉の死ではない、枯葉にも『再誕』という文脈を載せることができると気づいた。

 そこで枯葉が霧子の時のように主観に留まるのではなく、客観的に再誕する状況とはどういったものか考えた時に、枯葉を資源として有効利用した時に再誕したと言えなくもないと思った。なので枯葉の再利用を考えた時に、「腐葉土」と「焚火」しか思いつかなかったので、短歌になりそうな焚火で詠むことにした。逆に「腐葉土」で一首詠めたら凄い。


 『死骸』や『むれ』というワードを使うことで、葉を生物に見立てて、「生き返れよ」という言葉に自然に接続できるように工夫した。結構良い出来なんじゃないかと思ってる。

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