作家としてのキャラ性、自己プロデュースは必要か?(有益度★★★)

 最近、『探偵系VTuberの成り上がり』のブックマークとか星がよく入るなぁとは思ってました。


https://kakuyomu.jp/works/16817139555550853552


 でもまぁそんな一気に星が100個増えたとかいうわけでもないのであまり気にしてなかったんですが、久々に作品ページ開いてビビりましたね。

 全然更新してなかったので、つい先日まで100とか200だった日間PVが2000とかになっているではありませんか?

 これは流石にどこかで紹介されたのでしょうと思って、エゴサしたところ、スコ速さんでご紹介いただいていました。

 まとめサイトからの流入ってすごいですね。

 『よみかの』刊行時にトップバナー出してもらった時より来てます。

 ホラーとミステリーというマイナージャンルでこれなら、異世界ファンタジーとかラブコメだと万単位で増えたりとかなのかもしれないですね。

 ちなみに『探偵V』は『よみかの』のプロモーションを兼ねた作品なので、こちらが伸びると書籍の販促にも繋がるので、こっちが伸びたからガッカリとかいうことはなくお得感あるなと思っています。


 で、今回は作家としてのキャラクタープロデュースは必要なのか、というお話です。

 先日、宣伝スペース(Twitterでやるリアルタイム配信トーク)とかやらないんですか? と言われたんですが、私は基本的には顔出しをしたり、お話しをしたりといった形で表には出ない方針でやらしてもらってます。

 『野性時代』のエッセイもちょっと躊躇ありましたからね。とはいえ、流石に文芸誌に自分の原稿が掲載されるというのは非常に名誉なことですし、担当編集者さんがわざわざページを取ってきてくださったので、それに応えないという選択肢はありませんでした。

 まぁ、やっぱりインフルエンサーの方が本を書くと売れますし、作品だけでなく作家個人のファンからの購入導線というのはもちろんあった方がいいとは思うんですけど、一方で作品への先入観も同時についてまわってしまいますよね。

 個人的にはそれがちょっと嫌だなぁというのがあります。

 かといって、Twitterやこういった宣伝エッセイを一切やらずに、作品だけポンと出して買ってくださいっていうのもそれは無理な話ですよ。

 ド新人のデビュー作なんてそもそも存在を知りようがないですからね。

 そこでちょうどいい塩梅を探り探りやって、今のスタイルに落ち着いてます。


 そのうち、書籍刊行にあたってやったこと全まとめ回をやろうと思ってますが、今回は特にTwitter、エッセイの方針についてまとめます。


・Twitter

 作品への先入観を強めないように日常生活についてはあまり書かないようにしました。かといって無味乾燥な宣伝だけにもしないようには気をつけてます。ただの宣伝ほどつまらないものはないですし、誰も買おうと思わないですからね。

 好きなものについてはある程度書くことにはしています。自分と同じものが好きな人ってなんとなく好きになれるかなと思いまして。麻雀についてはちょっと悩みましたが、KADOKAWAがMリーグのチームオーナーで会社としても麻雀本を出していることや、Mリーグによってかなり一般に競技麻雀が浸透してきていることもあるので、書いちゃってもいいかなという判断です。

 高校生の読者さんから購入報告とか感想とかをいただくこともあって、10代の若者に悪影響がありそうなことやガッカリさせるようなことは書きたくないと思っています。

 せっかく安くない額の単行本をお小遣いやバイト代を工面して買って、Twitter見たら嫌な奴だったとかあまりにも申し訳ないじゃないですか。

 それもあって愚痴やネガティブなことは書かないようにしていますが、別に気をつけなくても生きていてあまり腹が立つようなことや悲しいこともなく、そもそも書くこともなかったです。

 最近、悲しかったのはKADOKAWAサクラナイツがMリーグのファイナルシーズンに進出できずセミファイナルで敗退してしまったとか、そんなくらいです。

 あとよく色んな作家さんが、編集者さんはTwitterも見ているので素行良くしましょうというのは発信されてますね。

 実際、私の担当編集者さんも連絡をくださる前にTwitterのTLをザっと見ているようです。ちょっとした雑談のネタをTwitterから探して、振ってくださいますが、基本的には小ネタと宣伝メインではあるので、そこまでTwitterから話題が膨らむことはないです。それはそれで良いことなのかと思います。


・当エッセイについて

 ここも基本的には人間としての全体像が見えるようなことは書かずにお役立ち情報を載せようという方針ですが、書籍のプロフィールで学歴が出てしまうというのは決まっていたので、国文学を専攻をしていたことはオープンにしたり、国語の先生っぽいことは書いてもいいかなというのは当初から考えていました。

 別に講義っぽくしようとかいうことはないですが。

 今の今まで忘れていましたが、ディストピア世界の情報誌という体裁でした。まぁ、そんなの読めたもんではないので、第一回で諦めてこのスタイルにしてよかったと思います。


 こういう意図でやらしてもらってますーということなんですが、これが正解かどうかはまったくわかりません。

 本が売れているかどうかわからないからです。

 知り合いから「書店で本見つけたよ。結構減ってたし、売れてるんじゃない?」とか連絡が来たりしますが、私は初版部数を知っているので、それは売れてるんじゃなくて元の入荷数が周囲の本と比べて少ないから減っているように見えるだけなのである、新人のデビュー作がいきなり売れるということはまずないのだと毎回主張しています。

 でも、Twitterや近況ノート、エッセイ等で皆さんの購入報告・感想・他の方へのオススメしていただいているのを見ると、ひょっとして本当に売れているのかもしれないという気分になってとても嬉しいです。ありがとうございます。

 

 万が一、重版でもかかる日が来たら参考にしてみてください。

 では、今日はこんなところで。

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