○○っぽさ、あるいは何かの影響下にあるということについて(有益度★★★★)

 久々にツイートがややバズっております。

(書いてる時点でだいたい500RT、1000いいね、6万インプレッションくらいですか)

 まぁ、以前の記事をご覧いただいた方はご存知でしょうが、特に意味……というか宣伝効果はありません。

 小説に関連するツイートで読書家の方に刺さって94万インプレッションでバズったとしてもです。

 そこは割り切った方がいいと思います。

 あくまで名前を売る、認知を拡大するのが目的であって、バズツイがきっかけで小説を買ってもらえるとか読んでもらえるとかは期待できませんね。

 そういうのは近畿地方のように、作品自体があの規模で流行らないと難しいんでしょうね。

 とはいえ、私の場合は拡散されると同時に著作の装丁画を使わせていただいているTwitterのアイコンも表示されますので、ノーコピーライトガール春先生の宣伝にはなりますし、イラストきっかけで書影を見てみようという方はゼロではないでしょうから、ダイレクトな宣伝ではないネタでも拡散はされた方が良いとは考えています。

 別に小説じゃなくても自分の文章がウケるのは嬉しいですしね。

 ネタツイもある種のクリエイティブですし。


 あとやはり一番の宣伝は皆さんにご紹介いただくことだなっていうのは強く実感しています。〇〇さんがツイートしていたのを見てとか、近況ノートで取り上げられているのを見て『よみかの』買いましたというお声をいただいています。

 お買い上げいただいただけでなく、ご紹介までしていただいた皆さんありがとうございます。


 さて、毎度前置きが長いエッセイですが今日のテーマは「○○っぽい」って言われることについてにしようかなと。

 誰しもが何かしらの影響から逃れることはできません。

 わざわざ私が言うまでもなく。

 この○○っぽさっていうのは基本悪く言われることが多いですね。

 村上春樹先生的な文章や西尾維新先生的な文章とか個性が強いタイプのものが新人賞の選評/総評でマイナス評価を受けているのを見かけたことがある気がします。

 でも、これのポイントはキャラクターとか構成とかネタについてじゃなくて、文章ってとこなんじゃないかと思うんですよね。

 文体って長く書いてきて練り上げられていくものですし、特に選択するワード/語彙ってものはいくら大好きで憧れていてもどうにかできるものじゃないわけですよね。

 どうしても劣化コピーみたいに感じられてしまうのかもしれません。

 一方で文体以外のところで影響を受ける分には、好きなんだなーとか影響受けてるけど独自の味があって成立してるなーって思ってもらえるんじゃないかな……という気がします。

 まぁ、それってつまるところ好きな作家さんと同じジャンルとか題材を扱うっていうだけの話になっちゃうわけですし。

 一次創作でリスペクトする作家さんとむしろ同じ土俵で肩を並べたいとかっていうのはむしろ好感すら持てる、と思うのは私だけでしょうかね。

 ガンダムが好きな人がロボット物を書いたからといってガンダムのパクリだとは言われないでしょうし、富野節で書かなきゃその人のロボット物になりそうですよね。

 ロボットに対してこれは概念としては機動兵器に乗っているのではなく纏っているのですよみたいなクリティカルなことをやると流石にパクリになると思いますが。

 みたいなね、ことを思いました。やりたいことを先人と同じようにやるのではなく、違うアプローチを取ると良いんじゃないでしょうか。


 ちなみに私自身、好きな作家さんはいっぱいいますし、その影響下にあるという自覚はあるんですけど、文体だけはけっこう謎と言いますか、誰の影響を受けて今の小説用の文体になっているかよくわからないんですよね。

 題材とかテーマとかはその時のマイブームとか最近読んだ本とか観た映画とかにかなり影響されるので、自作を読み返すと、あーこの時はこれに影響受けてたんだなーとかわかるんですけど、文章は〇〇先生の真似をしようとか、この作品カッコいいからこれっぽく書いてみようとかがあるわけではないというのはありますね。

 かといって、完全にオリジナルなんてことはないと思うので、無意識に色んなものが取り込まれているのだとは思います。

 ただ、小説を書く上で私はとにかく無駄を削ぎ落していきたい派、書かなければ書かないほど良いとすら思っているフシがあるので、影響を受けた部分というのが行間に消えていっているのかもしれません。


 今日はこんなところで。

 ではでは。

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