ホラーの話(有益度★★★)

 ホラー小説でデビューする私ですが、別に自分のことをホラー作家だとは思ってないんですよね。

 これがデビュー決まった一つの要因だと思ってます。

 どういうことかというと、私が書いたのは実話怪談をテーマにした青春恋愛モノ、現代ファンタジー、オカルト、マジックリアリズムであり、みんなを怖がらせてやろうという恐怖小説ではないってことです。

 言わんとすること伝わってますかね?

 つまりホラーという括りの中ではあるんですけど、面白がれるポイントを変えることで差別化できたんじゃないかなと思ってるということなんですよね。

 この辺、担当編集者さんたちに確認したわけじゃないので、自分はこう思うってだけですが。


 ホラーってかなり細分化されてる一方でニッチ寄りのジャンルなので、それぞれが独立させてもらえない闇鍋状態なわけじゃないですか?

 怪談もサスペンスもゾンビもスプラッタもクトゥルフもSCPも全部同じところに入ってる。

 っていう状態ってそれぞれがどう怖がらせるかを追求しているっていう点は共通してるわけですよね。

 そこを恐怖要素は入れますが、主人公二人の関係性や基本後味が悪いものという前提があるホラーでの読後感の良さとか余韻みたいなものを追求しましたってやることでこういうのも有りって判断してもらえたのかなーと。


 なんでそんなものになったのかというと公募勢だった私は複数の賞に原稿の使い回しが利く汎用性の高い小説を書いてみるというのが一つテーマとしてあったんですよね。

 ホラー、ミステリー、SFと全部で通用するように複数ジャンルのハイブリッドで書くことによって、一つダメでも改稿で要素のバランスを変えることでまた別の賞に再挑戦できるというのがコスパ良いと考えていたので。

 まぁ、どっちつかずの微妙な作品になった失敗作も大量に生まれてしまったわけですが。

 ミステリー要素が弱い、SF要素が弱いというのは何回か選評で指摘された記憶あります。


 まぁ一つの考え方の参考としてということで。

 私は特定ジャンルに対して強いこだわりとか知識があるわけではなく、広く浅くなんでもとりあえず読んだり調べたりするタイプなのでハイブリッド作戦に適正があったように思いますが、無理矢理興味がないジャンルの要素を入れて作品のクオリティが下がるような逆効果になってしまう方もいると思います。


 なんか念能力みたいな話ですね。

 強化系を極めた方がいいのか、具現化したものに隣接する別の系統の能力も付与するのかみたいな。

 意味わからない人はハンターハンター読んでください。

 世界で一番面白い漫画なので。

 世界で一番面白いのはハンターハンターではない! ハンターハンターは2位だろ! まだ完結してないし! というご意見もあるかと思います。そういう方はご自身が世界で一番面白いと思う漫画を是非教えてください。


 話戻りますが、私はオカルト×何かの組み合わせで書くのがとりあえず今のところ向いていそうな気がします。

 既に何本か書いたり、プロットを作ったりして結構手応え感じているので。

 しばらくはこれでやっていこうかなと。


 特定ジャンル一本に絞ったストロングスタイルで行き詰まっている時とかにちょっと考えてみると突破口が見つかったりすることもあるかもですね。

 ちなみにどうでもいいことですが、ストロングスタイルって力技で正面突破みたいなニュアンスで今使いましたけど、もともとの意味としてはアントニオ猪木がカールゴッチ流のレスリング技術と力道山のケンカスタイルを融合させたものなので本来は使い方逆なんですけどね。

 今回はこの豆知識分で星3つとしておきます。


 あとシャドウバンは解除されていたので、もうちょっと様子を見て週明けからTwitter再開しようかと思ってます。

 書籍の装丁が完成したのでそれをお見せしたり、こないだKADOKAWAのオフィスでやってきたことなど大きめのお知らせ準備中ですので、告知出したら拡散よろしくお願いします。


 ではでは。

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