本当は誰にも教えたくない参考資料(有益度★★★★★★)
作品を書く上で、参考資料っていうのは重要ですよね。
良い参考資料っていうのは、足りない知識を埋めてくれるだけではなく、こういう風に書けばいいのかっていうその先まで教えてくれるものだと思うんですよね。
それは事典や画集かもしれないし小説かもしれないし、教科書かもしれない。
ただそれに出会えるかどうかっていうのは運次第で、その確率を上げるためには数撃つしかないところはありますね。
なので数撃った末に出会ったSランク参考資料というのは秘伝の書としてこっそり自分でキープしておきたい……という気持ちはもちろんあるんですが、『夜道を歩く時、彼女が隣にいる気がしてならない』を1冊でも多く売るためにはそんなセコいこと言ってる場合ではないぞと。
もうこれを教えてくれたなら、1冊くらい買ってやるか……と思ってくれる方を一人でも増やす目的の宣伝エッセイ『カクヨムディストピアジャーナル』ですからね。
本当に参考になったものしかご紹介しないので、今すぐには使わなくても手元に置いておけばいつか役に立つ日がくるだろう思ってはいるんですが、基本的には鵜呑みにせずにですね、図書館なりでチェックしてみてからご判断いただければと。
けっこう自信はあるんですが、なんやねん結構な金額したのに全然役に立たないし、面白くもないやんけ……という方がいらっしゃった場合は申し訳ありません。(先に謝っておきます)
と前置き長くなりましたが、本題。
今回私がオススメするSランク参考資料は『ヒーローズ・フィースト D&D公式レシピガイド』です。
ファンタジー世界のレシピ集です。D&D(DUNGEONS&DRAGONS)の世界観をベースにしているものですが別に知らなくてもなんの問題もありません。
Amazonの紹介ページが充実していて参考になるかと思いますが、外部の通販サイトのURL貼るのはたしか規約違反だったと思うので公式サイトのURL載せておきます。
https://www.borndigital.co.jp/book/22487.html
この本がどういう点で優れているかというとですね。
プロの料理人監修の元にちゃんと現実で作れるレシピになってるんですね。要するにファンタジー食材を現代で入手できる食材に置き換えてくれているという。
それだけなら別に高く評価しないんですが、レシピにくっついている紹介テキストが実に秀逸なんですね。
どういう文化の元に生まれたかや、主にその料理をどうやって食べるのかというところまでファンタジー世界観に基づいて設定が作られているんですね。
エルフの食文化や味覚がこうだから伝統的にこの食材で作ったものが保存食として重宝される。etc.
その環境で入手できる食材、種族の好みや必要とする栄養素、宗教的な背景を料理から伝えるっていうのはこういうことなのだっていうのが非常に理解しやすいんですね。
実際に作った料理の写真も素晴らしくて、想像力をかき立てられます。
ファンタジーでグルメ物を書くのであれば必携の一冊といっても過言ではないのかなと思います。
仮に主人公が異世界に現代日本の料理や食材を持ち込むとしても、現地の料理との比較があるとより作品に深みが出るような気もしますね。
4400円しますが、その価値がある名著だと思います。
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